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ことし読んだ本アワード・2017

もーいーくつねーるーとー、おしょうーがーつー。
ということでね、気づけば今年もあとわずか。
来年は戌年ですか。
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やったりやらなかったりの、
「ことし読んだ本アワード」。

ことしも、なんとなく書いてみますか…。

参考)これまでのアワード


ことしは53冊。去年に比べるとだいぶ量が減りましたね。
どんな本読んだっけな…。
なんか今年忙しかったというか、
心の余裕が少なかったような気がしますね…。

振り返ってみましょう。
最後に、読んだ本リストも掲載されています。

***
サイモン・シン「暗号解読」(上)(下)
これは良かった。
ずっと読みたいと思って、実は読んでいなかった本。
古今東西の「暗号」を、
作り側破る側双方の人間「ドラマ」にしたてつつ、
お得意の「難しいことを面白いまま、優しく」という解説で、
最後は面白く「なるほど」と膝を打てる本。

最後には、我々が日常的に使っている
通信暗号の話とも結びつき、この人々の上に、
今のインターネットも成り立っているんだなと感慨深さすら感じます。

科学コミュニケーションに関わるものとして、
尊敬すべき著者の一人ですね…。

村上春樹「騎士団長殺し」(上)(下)
通勤電車の中で楽しく読みました。
上下巻それぞれ、
「顕れるイデア編」
「遷ろうメタファー編」
という副題がついています。なんじゃそら。笑

小説家、塾講師、ライター、暗号士、無職などなど、
主人公の「職業観」みたいなものも面白い村上春樹の小説ですが、
今回の主人公は「画家」です。
絵の描き方についての思考みたいな記述もあるんですが、
すごく現実味があって、読みいってしまいます。
この記述の中にも、村上春樹の「小説の創作観」が入っている気がします。

妻と離婚し(おなじみ)、
友人の父親のアトリエを借りて創作活動を始める主人公。
紳士っぽいけど個性の強い男と、少女と知り合い、
不思議な出来事に巻き込まれていく…みたいなストーリです。
個性の強い男(免色さん)のキャラがすごい良くて、
先が読みたくなる大きな要因になっていたと思います。

個人的には、すごい舞台を設定したけど、
なんだか盛り上がったような盛り上がらなかったような…という
「あと一歩」感が、しないでもない。

村上春樹・川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」
その「騎士団長殺し」の創作について、
かなり踏み込んで川上未映子が村上春樹にインタビューした一冊。

これはかなり読みごたえがありました。
聞いてほしいことを聞いてくれ、そこからさらに、
自身も小説家だからこそ踏み込める質問をぐいぐいしてくれています。
(川上さんも小説家。「乳と卵」で芥川賞とった方ですね。)

イタリア旅行中に電車の中で一気に読んでしまった。
良かったという印象はあるのですが、
具体的なことをあまり思い出せない…。
ワインがぶのみしながら読んだからかな…。
また読み返したい一冊うでもあります。

宮部みゆき「火車」
大学時代に先輩から
「面白いから!読んで!絶対!」
と勧められたまま、10年ほど経過していたが、
たまたま奥さんが持っていたので、読んでみました。
いやこれ面白いですね。

休職中の警察官である主人公が、
甥っ子(たしか)から婚約者失踪の操作をしてくれと依頼を受け、
操作を始めると、意外な事実が…みたいな話なのですが、
ポイントは「クレジットカード」の抱える闇みたいなものに迫っているところ。
ストーリーも面白かったし、よく取材しているんだなあと思いました。


山崎豊子「白い巨塔」1~5
これはもう本当に素晴らしい小説でした。
財前五郎という、腕はあるのだが権力欲もすごい、
みたいなこの主人公がものすごく魅力的。
続きが気になって仕方ない本です。

途中から「続編」になって、
最後に見事な完結を迎えるのですが、
「あとがき」を読むと、本当は続編執筆の予定はなかった、
と山崎豊子自身が語っていて、びっくりしました。

こちらが山崎さんの言。
しびれますね…。
小説的生命を全うしようとすれば、既に完結した小説の続編は書くべきではなく、作家としての社会的責任を考えれば、小説の成果の危険をおかしてでも書くべきであると考えた。この選択の難しさは、作家になってはじめて経験した苦悩であったが、最後は小説的生命より、社会的責任を先行させ、続編に取り組んだ。

山崎豊子「大地の子」1~4
引き続いて、さらに山崎豊子の傑作と名高いシリーズ。
この本も、主には通勤電車の中で読んだのですが、
これは…本当に圧倒されました。
ええ。圧倒されると言っていいと思います。
戦争によって、引き裂かれた家族。
残された戦争孤児がたどった過酷な反省。
主人公の一心と妹の再開のシーン、
そして思わぬ父との再会のシーンには、本当に心打たれました…。
山崎豊子もかなり取材をしたようなのですが、
そこからさらに素晴らしい人間ドラマとして小説にしているところは、
本当に一流の小説家とはこういう文章を書くのか…という感じです。
ぜひぜひ、ご興味ある方手に取ってみてください。


前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」
これも最高に面白かった一冊でした。
2011年からモーリタニアへ渡り、
「サバクトビバッタ」というバッタの研究を行った著者。
本当にサバクトビバッタの大群に出会い、研究がまとめられるのか…
冒険譚風のコミカルな文章をワクワクドキドキしながら読める一冊です。

さらに、著者がアフリカに行くことになった理由の一つが、
日本で「研究者としてやっていくことの難しさ」。
ポスドク問題がリアルに描かれていることも、
この本の興味深さの一つです。

本当に面白いので、これは特におススメの一冊です!

梶田雅義「人生が変わるメガネ選び」
How to 本ってあんまり読まないのですが、
仕事の関係で読んだ本。
面白かったですね。
メガネって中学生からかけていますが、
「そうだったのか!」という情報にあふれています。

そして時代によって「良い目」は変わってきているのに、
メガネ作りには「視力」一辺倒で、
「遠くが見える」しか考慮していないことが、
現代の眼精疲労、ひいては頭痛や肩こりなどの症状を増やしているのでは…
という自説を、臨床医としての経験もふんだんに紹介しながら展開していきます。

メガネを買おうかなと思っている方、一度読んでみては?




・・・ということで例年以上にぐだぐだと書いてしまいましたが、
発表します!

ことしの「大石式読書アワード」は…
総合部門:山崎豊子「大地の子」
に決定です!ぱちぱちぱちぱち!

そして、科学ノンフィクション特別賞に、
前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」
に決定しました!

というわけで、みなさまよいお年を~。

***今年読んだ本(53冊)***
  1. ◯サイモン・シン「暗号解読(上)」
  2. ◯サイモン・シン「暗号解読(下)」
  3. 〇村上春樹「騎士団長殺し(上)」
  4. 〇村上春樹「騎士団長殺し(下)」
  5. 20170320内田樹「呪いの時代」
  6. 20170324星新一「ノックの音が」
  7. 20170427大関真之「先生、それって「量子」の仕業ですか?」
  8. 20170511村上春樹・川上未映子「みみずくは黄昏に飛びたつ」
  9. 〇20170520司馬遼太郎「世に棲む日々」1
  10. 20170528「単位が取れるフーリエ変換」
  11. 〇20170530司馬遼太郎「世に棲む日日」2
  12. 20170530武村政春「生物はウイルスが進化させた」
  13. 〇司馬遼太郎「世に棲む日々」3
  14. 〇20170616司馬遼太郎「世に棲む日々」4
  15. 20170617ジョーゼフ・キャンベル「ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である」
  16. 20170620司馬遼太郎「十六の話」
  17. 20170621「ジオテクノート⑨地震動」
  18. 20170622上間陽子「裸足で逃げる」
  19. 20170625宮本常一「空からの民俗学」
  20. 20170629斉藤大樹「トコトンやさしい地震と建物の本」
  21. 〇20170707宮部みゆき「火車」
  22. 〇20170713山崎豊子「白い巨塔」1
  23. 〇20170715山崎豊子「白い巨塔」2
  24. 〇20170719山崎豊子「白い巨塔」3
  25. 〇20170724山崎豊子「白い巨塔」4
  26. ◎20170729山崎豊子「白い巨塔」5
  27. ◎20170802山崎豊子「大地の子」1
  28. ◎201708山崎豊子「大地の子」2
  29. ◎201708山崎豊子「大地の子」3
  30. ◎20170823山崎豊子「大地の子」4
  31. ◎20170828前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」
  32. 〇20170907梶田雅義「人生が変わるメガネ選び」
  33. 20170907藤宏美「めがねを買いに」
  34. 20170907藤宏美「あなたの眼鏡はここが間違っている」
  35. ◎20170920山岸俊夫「「しがらみ」を科学する」
  36. 20170921「ナショナルジオグラフィックが見た日本の100年」
  37. 201710内山公「目から鱗のメガネ楽」
  38. 201710アストリッド・ヴィトルズ「メガネの辞典 あるいはメガネの文化誌」
  39. 201710市川一夫「正しく理解して選ぶ 視力矯正治療」
  40. 201710田村知則「「よく見える」の落とし穴」
  41. 201710坪井隆「眼精疲労を防ぐ メガネ・コンタクトレンズの選び方」
  42. 201710盛岡清史「目を温めると身体が自然によみがえる!」
  43. 201710菅澤淳「めざせ!快適なめがね 眼鏡調節の達人」
  44. 201710所敬/梶田雅義「眼鏡処方の実際」
  45. 2010710赤城五郎「眼鏡学 初心者のための手引き」
  46. 20171023廣瀬隆「二酸化炭素温暖化説の崩壊」
  47. 20171023深井有「地球はもう温暖化していない」
  48. 20171023「科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている」
  49. 村上春樹「村上朝日堂」(再)
  50. 村上春樹「国境の南、太陽の西」(再)
  51. 20171216水上勉「土を食う日々」
  52. 20171216サンスティーン「スター・ウォーズによると世界は」
  53. C.R.ラオ「統計学とは何か」

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by ton2_net | 2017-12-30 19:54 | Trackback | Comments(0)

ことし読んだ本アワード・2016

2016年も、わずかですね。
ことしも、なんとなく書いておきます、
ことし読んだ本たち(下にリスト)。

記録をつけはじめてから、なんとなく目標だった、
「1年100冊」を、ようやく達成できた年でした。
来年はもう30歳ですから、20代のうちに達成できてよかった。
ことしも、たくさんよい本に出会いました。

いくつか、ちょっとつらつらと書いてみます。

○司馬遼太郎「竜馬がゆく」シリーズ
ことし一番印象に残ったのはこのシリーズ。
福井から東京に転勤するにあたって、
よく仕事を一緒にした先輩記者の方がくれた本。
読み始めてみたら、とまらなくなりました。
「坂の上の雲」と合わせて、司馬遼太郎の本をたくさん読みました。
僕が感じた魅力は、なんといっても
「司馬さんが語っている」
ということです。

時に、語りたい情報に脱線して、
結構なページ数語った挙句、
「それはいい。」
と書いて、開業して、本題に戻ったりする。
時々現れては、
「今もまだ、この物語をどう進めていくべきか、迷っている」
といったようなことを言い出す。

ここに、人間司馬を感じました。

東京の慣れない電車通勤。
人ごみの中でも、この本を読んでいる時は、
明治の激動の時代にいるような感じになりました。
興味があったら、ぜひ読んでみてください。

○ちくま評伝シリーズ「レイチェル・カーソン」
たぶん、子ども向けに書かれた本だと思うのですが、
大変に感銘を受けました。
そもそも、結構むかしから、伝記って好きなんです。
小学校の図書室にいろんな偉人の伝記漫画があって、
よみふけった時代がありました。
特に好きなのがトーマス・エジソンで、
ある日、奇怪な行動ばかりするエジソンをみかねて、
学校の先生が家に来てお母さんと話をします。
すると先生、
「お母さん、残念ながらエジソンくんの脳みそはくさっていますよ。」
なにぃ!
「1+1=2と教えると、
 ”でも泥だんごふたつをくっつけたら、一個になります”なんていうんですよ!」
と言う(本当に「脳みそがくさっていますよ」と書いてあった。)

するとお母さんはこう言います。
「いいえ、先生、脳みそがくさっているのは、あなたの方です。」
「な、なんだと!?」
「エジソンの才能がわからないのなら、学校へは行かせません。
 お引き取りください!」
それからエジソンは学校へいかなくなり、
お母さんから勉強を教えてもらうことになったのでした。云々。

これにはしびれましたね。
「いいえ、脳みそが腐っているのは、あたなの方です!」
かなり脚色はあるのでしょうが、なかなか面白い。

レイチェル・カーソンは「沈黙の春」で
化学物質(特に農薬の過剰な仕様)について警鐘を鳴らした、
有名なノンフィクション作家です。
でももちろん、女性科学者でもあったわけです。
しかし、当時は科学は男がやるもので、
女性だからといって様々な偏見や差別に合うのです。

そんな中、理解者を少しずつ見つけ
科学的に世の中をみつめ、
多勢の意見に流されることなく、
自分のものの見方を貫いて彼女に敬服しますし、
また励まされもします。

去年アワード「沈黙の春」に続いて、
印象深い本でした。

○クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた」
これは、「月刊ランナーズ」に紹介されていたので、
なんの気なしに図書館で借りて読んでみた本ですが、
本当によかった。

特に、走るのが好きな方、ぜひ読んでみてください。

作者は、マラソンランナーだが、同時に常に足の故障を抱えています。
一つの疑問にぶちあたります。

「どうして人は、走ると故障するのか?」

現代人は、最新科学に裏付けされた、
最新のランニングシューズを使いながら、
どうして故障してしまうのか?
そもそも人間は走れるよう進化してきたはずなのに・・・。

そう考えた作者は、幻の走る民族を訪ねて、南米の奥地へと
命がけの旅を始めます。

その民族を探すうち、壮大なマラソン計画に巻き込まれて・・・。
という話です。紹介するの難しいな。

読み物としても面白いし、何より走りたくなります。
(といって、きょうもサボってしまった。
 きのう、暗闇を走っていたら、久々に溝に突っ込んでこけてしまったのだ。)

最近、走る気がおきないなあというあなた!
(そうでないあなたも)
ぜひ、手にとってください。
本当に面白いです。

○宮本輝「骸骨ビルの庭」
歴史小説でない、純文学(なのかな)を久々に読みました。
登場人物がみんな本当に色鮮やかに描かれて、
いったい骸骨ビルは(というかその管理人の主人公は)どうなってしまうのか、
とわくわくしながら読み進められました。
主人公と一緒に、マスコミには報じられないだろう、
歴史が一つ動く瞬間に立ち会う・・・といった感じです。
これも、本当にたのしく電車の中でよんだなあ。

高校の通学以来の、毎日の電車での移動だったのですが、
やっぱり、本を読むには結構いいですね。
それなりに大変だけど。

○西原理恵子「この世で一番大事な「カネ」の話」
ことし結婚しまして、おくさんと二人、家族になりました。
それで月に一回「経済会合」なるものを開いていますが
(もちろん奥さん主導)
お金って本当に大事ですよね。しみじみ。
お金ってなんなんだろう。不思議な存在です。

みんなの”信用”でなりたっていて、
お金自体はアイコンなんですよね。
その”信用”に基づいて売買が行われる。

しかも、最近では電子取引なんて当たり前。
家賃の振込もネット上でパチパチパチとやってしまいます。
もともと抽象的な存在のお金が、
もっともっと見えないものになりつつあるんですね。
そういう時代だからこそ、西原さんの、すごくリアルな、
手触り感のあるお金の話は胸に沁みるのだと思います。

面白かったのは、西原さんのお金の「クオリア」。
西原さんにとって、お金は魚の匂いのするもの、なんだそうです。
ご両親が離婚されて、港町に移り住んで、
手にするお金には、みんな魚の血や鱗がこびりついていたそうです。
そのクオリアが(とは作中で言っていませんが)、
いまも西原さんにとっての「お金」なんだそうです。

つい、自分のお金のことについて、考えさせられる本でした。
僕が最初に「給料」をもらったのは、中3の春休み。
本当はいけないんだけど、忙しいからといって、
通っていた「公文式」の採点を頼まれました。
月末、封筒を渡されたときはびっくりした。
給料もらえるとは思っていなかったから。
たしか、700円x8時間で5600円。
500円玉じゃなくて、100円玉が6枚はいって、
もらったときに、妙にジャラジャラいっていたのを覚えています。
ずっしりとした感触が手に残ったのは、自分にとってよかったかもしれません。


はい、というわけでですね、
ことしは例年以上に本の話をしていないし、
書きなぐっている感じがしますが、
もうね、あのね、奥さんの実家なんですよね。実は。
それでね、おせちの仕込みをなぜ手伝わないのかって、
そういう雰囲気がむんむんの中で、
いま、あなたが読んでいるこれを書いているわけですよ。

そういうわけで、早々に発表しちゃいましょうね☆
ことしの「読んだ本アワード2016」は・・・

○ノンフィクション部門
クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた」
構成もすばらしい。
見たことのない世界を見せてくれるのも素晴らしい。
こことではうまく紹介できていませんが、
その旅にでかける「動機」がまたシンプルでいい。
訳も自然で大変読みやすかったです。夢中で読んでしまい巻いた。

○フィクション部門
司馬遼太郎「竜馬がゆく」
先が気になる!と電車に乗り込むやいなや、
いつもすぐ本を開いていました。
そういう読書体験って、子どものころはいくらでもあるんですが、
大人になるとなかなか得難くなってくる感じがします。
しかもそれが文庫で8冊もあるんですよ!
至福ですね。
最終巻では「ああー、終わっちゃう」と思いながら読むことができました。

まあ、えー、なんか適当ですが、
みなさま、ことしも大変ありがとうございました。

このブログも細々と続けていきたいと考えておりますので、
来年もどうぞよろしくお願い致します。

よいお年を〜。


***************2016読書記録(100冊)******************
- 友田明美「新版・いやされない傷 児童虐待と傷ついていく脳」
- 村上春樹「ラオスにいったい何があるというんですか?」
- 児童養護施設・一陽「家庭的養護からの挑戦」
- 「コモンセンス ペアレンティング」
- ◯20160305司馬遼太郎「坂の上の雲(四)」
- ◯20160306岩城 宏之「音の影」
- 20160310ジョーゼフ・キャンベル「千の顔を持つ英雄(上)」
- ◯20160314司馬遼太郎「坂の上の雲(五)」
- ◯20160323司馬遼太郎「坂の上の雲(六)」
- 20160323伝承写真館 日本の食文化6 北陸
- 20160323CAFEの本 おいしいカフェからほっこりカフェまで
- 20160323「ふくいの食卓」
- 20160323久米康生「すぐわかる 和紙の見分け方」
- 20160323谷口雅彦「沈黙と饒舌と 原発のある町」
- 20160323南部陽一郎「私の青春時代」(「数理物理 私の研究」より)
- 20160329山本兼一「いっしん虎徹」
- 20160331大島昌弘「九頭竜川」
- 20160331乃南アサ「越前海岸」(「行きつ戻りつ」より)
- 20160401絲山秋子「海の仙人」
- ◯20160401雀野日名子「あちん」
- 20160405泉鏡花「高野聖」
- 20160410小山薫堂「いしぶみ」
- ◯20160414加藤典洋「村上春樹は、むずかしい」
- ◎20160419立花隆「脳を鍛える − 人間の現在」(再)
- 20160420辨野 義己「自力で腸を強くする30の法則」
- 20160421清水亮「教養としてのプログラミング講座」
- 20160422手塚治虫「手塚治虫 未来への言葉」
- 20160423土門拳「日本の写真家16 土門拳」
- 20160423リサ・ランドール「ワープする宇宙」
- 20160502司馬遼太郎「坂の上の雲(七)」
- ◯20160505J.R.R トールキン/瀬田貞二・訳「ホビットの冒険(上)」
- ◯20160506J.R.R トールキン/瀬田貞二・訳「ホビットの冒険(下)」
- 20160515柳田國男「先祖の話」
- 20160522夏目漱石・南伸坊「笑う漱石」
- 20160522佐藤勝彦「14歳からの宇宙論」
- 20160522若杉 冽「東京ブラックアウト」
- ◯20160524ちくま評伝シリーズ「レイチェル・カーソン」
- ◯20160525司馬遼太郎「坂の上の雲8」
- 20160528石原千秋「生き延びるための作文教室」
- 20160605ロバート・オッペンハイマー「原子力は誰のものか」
- 20160606唐木順三「「科学者の社会的責任」についての覚え書」
- ◯20160622トルーマン・カポーティ/村上春樹・訳「誕生日の子どもたち」
- ◯20160804司馬遼太郎「竜馬がゆく(一)」
- ◯20160812司馬遼太郎「竜馬がゆく(二)」
- 20160817ビアトリクス・ポター「ピーターラビットのおはなし」
- ◯20160818司馬遼太郎「竜馬がゆく(三)」
- ◯20160825司馬遼太郎「竜馬がゆく(四)」
- 20160828ほぼ日「はたらきたい。」
- 20160828日経サイエンス編集部「茂木健一郎の科学の興奮」
- 20160901村上春樹「ねじまき鳥クロニクル(下)第三部 泥棒カササギ編」(再)
- 20160906内田 麻理香「科学との正しい付き合い方」
- 20160907小坂貴志「理系のための英語文献の探し方・読み方」
- 20160907深代千之「実はすごい股関節」
- 20160907竹内 薫「なぜ「科学」はウソをつくのか」
- 20160907辨野義己「元気のしるし 朝うんち」
- 20160909司馬遼太郎「龍馬がゆく(五)」
- 20160909宮下洋一「卵子探しています 世界の不妊・生殖医療現場を訪ねて」
- 20160909小谷太郎「科学者はなぜウソをつくのか」
- 20160909黒田達明「ようこそ、私の研究室へ」
- 20160909「もうダマされないための「科学」講義」
- 20160912村上春樹「ねじまき鳥クロニクル(中)第二部 予言する鳥編」(再)
- 20160917嘉糖洋陸「なぜ蚊は人を襲うのか」
- 20160917東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 20160920都甲 潔「ハイブリッド・レシピ」
- ◯20160922司馬遼太郎「竜馬がゆく(六)」
- ◎20160930クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた」 (近藤隆文・訳)
- 20160930IPMU・監修「宇宙のしくみ わかったことわからないこと」
- 20160930田向健一「珍獣病院」
- 20161011武島達夫「脳と自由意志」
- 20161011高柳美知子「写真集・交尾」
- ○20161013司馬遼太郎「龍馬がゆく(七)」
- ○20161017糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞の本」
- 20161018エリザー・スタンバーグ/太田直子訳「<わたし>は脳に操られているのか」
- 20161018金井良太「個性のわかる脳科学」
- 20161018金井良太「脳に刻まれたモラルの起源」
- 20161018門脇俊介・野矢茂樹/編「自由と行為の哲学」
- 〇20161027小林雅一「ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃」
- 20161029下條 信輔「<意識>とは何だろうか」
- ◯20161030司馬遼太郎「竜馬がゆく(八)」
- ◯20161102安部公房「砂の女」
- ◯ヨシタケシンスケ「このあと どうしちゃおう」
- 20161107吉田治「がん遺伝子治療はここまで進化した」
- 20161109梶村尚史・監修「起床術」
- 20161110藤堂具紀「最新型ウイルスでがんを滅ぼす」
- ◯20161113宮本輝「骸骨ビルの庭(上)」
- 20161117岩田誠・監修「プロが教える 脳のすべてがわかる本」
- ◯20161119宮本輝「骸骨ビルの庭(下)」
- 20161119アーサービナード「さがしています」
- 20161119吉村仁「素数ゼミの謎」
- ◯20161119西原理恵子「この世で一番大事な「カネ」の話」
- 20161119長倉洋海「北の島 グリーンランド」
- 20161119堀江貴文「刑務所わず。」
- 20161127藤田嗣治「腕一本 巴里の横顔」
- 20161212伊集院静「機関車先生」
- 20161216サン・テグジュペリ「夜間飛行」
- 川端康成「伊豆の踊り子」
- 20161222岩城宏之「オーケストラの職人たち」
- 20161228安部公房「箱男」
- 20161230遠藤周作「海と毒薬」
- 20161230宮本英昭、橘省吾、横山広美「鉄学 137億年の宇宙誌」
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by ton2_net | 2016-12-31 19:19 | Trackback | Comments(0)

翻訳されても、失われないもの

「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」。

広島に投下された原子爆弾。
美津江は一命を取りとめながらも、
生き残った罪悪感を抱えて生きている。
自分以外の周りの人は、皆いのちを失ったからだ。

やがて美津江は、図書館に勤め、
原爆に関する資料を集める「木下」という青年と
互いに想いを寄せ合うようになる。
しかし、その罪悪感から、
恋のときめきからも、自ら身を引こうとする。

二人を、なんとか引き合わせようと画策するのが、
美津江の父の竹造であったが、
実は竹蔵は、原爆によって命を失った幽霊なのであった・・・。

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井上ひさしの『父と暮らせば』は、
戦後間もない昭和23年の広島を舞台にした、
二人芝居である。

登場人物は、美津江と父・竹造だけで、
広島弁をふんだんに盛り込んだ会話が
物語の魅力の一つになっている。

読売演劇大賞の優秀賞をはじめ、
数多くの受賞を果たし、
フランスや香港、ロシアなどでも翻訳され、上演された。

新潮社から出されている本は、
その脚本で、セリフとト書きだけで構成されている。


この本の、文庫版の「あとがき」も、
本編に負けず劣らずおもしろい。
まず、「二人芝居」は、
本当は「一人芝居」であるという種明かし。

 美津江を「いましめる娘」と「願う娘」にまずわける。
 そして対立させてドラマをつくる。
 しかし一人の女優さんが演じ分けるのは大変ですから、
 亡くなったものたちの代表として、
 彼女の父親に「願う父」を演じてもらおうと思いつきました。
 べつに云えば、「娘の幸せを願う父」は、美津江のこころの中の幻なのです。
(p110,文庫版)

なるほど・・・。
他の様々な作品も、
こういう観点で読み直してみるとおもしろいかもしれない。
井上ひさしは、これが小説にも詩にも真似できない、
舞台だけでのみ表現可能な、「劇場の機知」なのだと書いている。

つまり、劇場での「仕掛け」。
演出と言ってもいいかもしれない。

井上は、この「劇場の機知」こそが、
「翻訳されても失われないもの」なのだと言及する。

 日本語で書かれた台詞は言葉の壁に突き当たり、
 翻訳という名の壁壊しの作業を通して大幅にその魅力を失いますが、
 劇場の機知だけは、
 まったく無傷のまま言葉の壁をすんなりと通り抜けることができる。
 その機知に異言語の劇場の観客がよろこぶわけです。
(p109,同)

物語のクライマックス、竹造は美津江に語りかける。
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」。
父の娘への強い願いでありながら、
被爆者である美津江自身の悲痛な叫びでもある。

この「想い」もまた、
「翻訳されても失われないもの」のひとつだと思う。


今月、オバマ大統領が広島訪問することが決まった。
アメリカの大統領が広島に来るのは、歴史上初であるらしい。

任期間際の政治家が来るだけで、
そう簡単には現状は変わらないかもしれないが、
実際に色々のものを目にして、話を聞く中で、
「翻訳されても失われないもの」の力が、
少しでも世界を良い方向に後押ししてくれることを
願いたいと思う。

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by ton2_net | 2016-05-05 05:43 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

今年の本アワード

やったりやらなかったりの「今年の本・大石アワード」でありますが、
今年はやります(簡単に)。
下にノミネート作品(読んだ本)を掲載してあります。

仕事関係で読んだ本が多かった年ですね。
ノンフィクションが多かったような。
でもそれなりにバランス良く色んな本が入っている気がする。

1月にふと思い立って谷崎潤一郎の「細雪」を読みました。
前々から(上)だけ買ってあって、たぶん1年くらい積読(つんどく)。
でも置いておくって言うのも大切ですね。ふと手に取ってみたり。
買ってなかったら読んでないですよ、きっと。
(と自分に言い聞かせて本棚の読んでない本をちらっと見やる。)

ストーリー的に、「血湧き肉踊る」という感じでは全くないですが、
描写がとにかく細かい。
本当にある家族の中に著者が何年か住んでみて書いた記録、
なんじゃないかと思うほど。
「キャラクターが頭の中で動き出す」というのはこういうことかという感じです。

当時(昭和前期?)の息づかいが感じられる小説で、
自分の中でなんだか「新しかった」です。
船場言葉もいいですよね。
姉妹の相づちが「ふんふん(うんうん)」なんです。

岩城宏之「指揮のおけいこ」
これは面白かった。
純粋に読むのが楽しかった。
エッセイを読む楽しさを教えてくれる一冊です。
知らないことばっかりで、しかもそれが具体的に書いてあって、
よくわからない「指揮者」の世界をかいま見せてくれます。

広島時代の上司が引っ越す時にもらった本の中の一冊で、
これも2年くらい本棚で休んでいました。
急になんで読んだのだろうか。
「のだめカンタービレ」をもう一回買い直したのと関係あるかもしれない。
とにかく、いい本です。

これも、よかったですね…。
山岳ヘリ救助の草わけ、篠原秋彦さんの反省を綴ったもの。
具体的に書かれた現場の記述は本当に壮絶です。

救助ものとしてもそうですが、
ものすごい人間くささがあって、ドラマがあります。

「岳」というマンガに出て来るヘリ救助のプロがいるのですが、
そのモデルはここから来ているということです。
(『岳』の何巻かに「あとがき」があって、そのことを明かしています。)

えー…、今さら…。という声が聞かれそうですが、
生まれて初めて読みました。
「有名だし、一応読んでおくか」という感じだったのですが、
読んでみると、すごいですね。
・テーマ(課題だけでなくどうすべきかも含めて)
・それに向かって行く具体的な事実の積み重ね
・それを表現する方法の多様さ
という三つが兼ね備えられた、まさに「名著」だと感じました。

科学(化学)や「自然と人間の関係性」といったことに興味が有る方、
一度読んでおいて損はないですよ。

これは…感動しました。
気づいたら、ほとんど全ページに折り目がついていた本。

世界中の「神話」を研究しているキャンベルに、
ジャーナリストのモイヤーズがインタビューした形式の本。
実は、別々に生まれた神話も、
調べて行くと、ものすごく共通点があることがわかってきたと言います。
つまり、人類共通の普遍的な何かが、「神話」に含まれていると。

これは、この二人が組んだからこそ生まれた本なんだと思います。
深い知識を持つキャンベル。
それを、「私たちの生活」にまで落とし込んだ疑問をぶつけるモイヤーズ。

これは、本当に、みなさん、ぜひ、買ってみてください。
文庫でアマゾン1080円ですよ。
途中で挫折するかもしれないけど、挑戦する価値のある本です。
「今を生きるための神話」とでもいいましょうか。
そうか、人間って元々そうだよな、と思います。

今年、ウェブ上で行われていた(今は書籍に鳴っている)
『村上さんのところ』というページ。
村上春樹が読者からのメールに答える、と言う企画です。

この中に、この本のことが書いてあって、買いました。


…というわけで、今年の「大石アワード」は、
ジョーゼフ・キャンベル/ビル・モイヤーズの
『神話の力』に決定しました!
パチパチパチ。


他の本についても書きたかったのですが、
疲れたので(読んで頂いた方も疲れていると思いますので)
この辺りで〜。


● 終わりに
ジャーナリストの立花隆さんと、お仕事をさせて頂いたことがあります。
東京に”ネコビル”という有名な建物があって、
そこを事務所にしておられます。

狭い階段をあがっていくと、階段の壁にもずーっと本が。
部屋にももちろんずらずらーっと本が。
ベッドの上にもどさどさと置いてあって、
「この人、どこで寝ているんだろう」と思ったのを覚えています。

「それにしても、すごい本ですね」と話しかけると
本に囲まれた机に座って原稿を書いていた立花さんは、
「うん。うん。まあね、でも30までに読んだ本で人生きまるからね。
 君もたくさん読んだ方がいいよ」
とおっしゃいました。



2016年を過ごして翌年の1月を迎えると、30になります。

30への、最後の年。

立花さんの話を聞いて
「よし、とにかく1年100冊!」と思いましたが、
中々届きません。去年も60冊。

でも、まあ焦らず、できることをやるしかないなとも思っているのですが。

来年もどんな本と出会えるのか。楽しみです。
みなさんも、素敵な本を読んだら、教えてくださいね。

オススメされて、オススメして。

やっぱり読書の文化も、
実は人との関係性の中で育まれるものだと思います。
よいお年を。



******今年読んだ本(60冊)********
  1. 0103大友啓史「クリエイティブ喧嘩術」
  2. 0104塩野七生「ローマ人の物語①ローマは1日にして成らず(前)
  3. 0128江國香織「デューク」
  4. 0129清水宏吉「福井体力、学力日本一の秘密」
  5. 0130太田あや「ネコの目で見守る子育て」
  6. ◯0130谷崎潤一郎「細雪(上)」
  7. 0130吉本隆明「少年」
  8. 0203清水宏吉「つながり格差」
  9. 0205太田あや「東大合格生のノートはどうして美しいのか?」
  10. 0205太田あや「東大合格生のノートは必ず美しい」
  11. 0209志水宏吉「調査報告「学力格差」の実態」
  12. 0212阿部 昇「頭がいい子の生活習慣-なぜ秋田の学力は全国トップなのか?」
  13. ◯0222佐野眞一「だから、僕は、書く。」
  14. 0304「和食は福井にあり」
  15. ◎0325ジョーゼフ・キャンベル「神話の力」
  16. 0325安西水丸「ちいさな城下町」
  17. ◯0325ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」
  18. ◯0412村上春樹・安西水丸「象工場のハッピーエンド」
  19. 0504村上春樹・小沢征爾「小沢征爾さんと、音楽について話をする」
  20. ◯0507岩城宏之「指揮のおけいこ」
  21. 0509谷崎潤一郎「細雪(中)」
  22. 0518山本義隆「原子・原子核・原子力」
  23. 0531山田ズーニー「大人の進路教室」
  24. 0612ダレン・ネイシュ「世界恐竜発見史」
  25. 0612金子隆一「最新恐竜学レポート」
  26. 0616井上ひさし「父と暮らせば」(再)
  27. 0618福井県立博物館「手取層群の恐竜」
  28. 0619「恐竜学 進化と絶滅の謎」
  29. 0622村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」(上)(再)
  30. 0630井上ひさし「井上ひさしの読書眼鏡」
  31. 0701村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」(下)(再)
  32. 0811たにかわしゅんたろう「せんそうしない」
  33. 0811佐藤兼永「日本の中でイスラム教を信じる」
  34. ◯0815谷崎潤一郎「細雪(下)」
  35. ◯0820羽根田治「空飛ぶ山岳救助隊」
  36. 0824椎名誠「わしらは怪しい探検隊」(再)
  37. ◯0826村上春樹「辺境・近境」
  38. 0827鈴木俊之「福井あるある」
  39. 0827布川愛子「ボールペン一本ですぐ書ける”おしゃれで大人な”イラスト練習帖
  40. ◯0827「魅せる日本語のレイアウト」
  41. 0829益川敏英「科学者は戦争で何をしたか」
  42. 0831村上春樹「パン屋再襲撃」(再)
  43. 0901司馬遼太郎「坂の上の雲(三)」
  44. 0902八木絵香「対話の場をデザインする」(再)
  45. 0907イラストレーション緊急増刊「安西水丸 青山の空の下」
  46. 0908村上春樹「Sydney!① コアラ純情編」
  47. ◯0918村上春樹「職業としての小説家」
  48. ◯0920レイチェル・カーソン「沈黙の春」
  49. 0930内田樹「困難な成熟」
  50. ◯1111森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
  51. 1120海堂尊ほか「死因不明社会2 なぜAiが必要なのか」
  52. 1120中川毅「時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち」
  53. 1121山際淳司「スローカーブを、もう一球」
  54. 1125ごとう ゆさ「ふかいかん」
  55. 1128池上彰「高校生からわかる原子力」(再)
  56. ◯1204森田真生「数学する身体」
  57. ◯1220吉本ばなな「おとなになるってどんなこと?」
  58. 1222茂幸雄「これが自殺防止活動だ…!」
  59. 1228國米 欣明「人間と原子力〈激動の75年〉」
  60. 「社会的養護からの挑戦」

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by ton2_net | 2015-12-30 01:00 | おすすめ作品 | Trackback | Comments(0)

2013年の読んだ本アワードが決定しました

明けまして、おめでとうございます!
元日から一夜明け、大雨の福井からお送りします。

本来ならば、こういう企画は
2013年末に済ませてしまった方が
格好は着くのだと思うのだが、
…31日まで仕事だったんだもん。

ということで、
「ooishi式読書アワード2013」です!

改めて、去年読んだ本を見てみると(下記、付録参照)、
「村上春樹」再発見の年だったなぁ、という気がする。
発表された長編小説はあらかた読んでいたので、
短編、そしてエッセイや旅行記にも手を伸ばしてみた。
ちなみに、6月に読んだ「遠い太鼓」は、
大学2年生の時(2006年)に寮のゴミ捨て場で拾ったもので、
7年の時を経てようやく読了することができた。
これぞ、「積ん読」ですね。

彼のノンフィクションの文章には、
小説に通ずる独特の軽快さがあって、純粋に楽しめる。
仕事に疲れたら、お昼休みに外に出て、
元安川近くの公園でちょっとずつ読んだりしたのは、
2013年のいい思い出ですね。

純粋に楽しめるだけではなくて、
話の合間合間に、
「どうして小説を書くのか」
「いかに小説を書くのか」
ということが書かれている。
ここが、すごく興味深くて参考になった。

たとえば、1986年発刊の「村上朝日堂」には
「文章の書き方」というエッセイがあって、
(今の村上春樹だったら絶対書かない種類の文章だと思う)
文章を書くには、一種独特の「方向感覚」が必要だとした上で、
その方向感覚は、
「文章云々をべつにしてとにかく生きるということしかない。」
(文庫版、pp.27)
と書いている。
「どんな風に書くかというのは、
 どんな風に生きるかというのと大体同じだ。
 どんな風に女の子を口説くかとか、
 どんな風に喧嘩するかとか、
 寿司屋に行って何を食べるかとか、
 そういうことです。」(同上)
著作の実績を知った上で、
こういうことがちょっとさらっと書いてあると、
悔しいけど、ちょっと格好いいなと思ってしまう。
そして、安西水丸さんの絵がすごく良くて、
借りたものを返すときなどにつけるふせんにイラストをよく書くのだが、
安西先生の絵を参考にしてポップなものを書いてみたら、結構好評だった。わーい。
ちなみに、この本も例のゴミ捨て場から拾って来たものです。

と、これまでは余談で(長いですね、すいません)、
この村上ノンフィクションの中で一番出会えてよかったな、と思ったのが、
「回転木馬のデッドヒート」である。
これは、分類的には小説の部類に入る本では有るが、
前書きを読むと、この本の内容は、
村上自身が本当に人から聞いた話ばかりなのだそうだ。
この前書きを信用するとすれば(小説家はよく嘘をつく)、
この本は、本当に興味深く、
そして何より、「この世界って捨てたものじゃないなぁ」と思わせてくれる。

9つの物語は(サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」を意識したのかもしれない)、
一見、なんでもないように見えるのだが、
その具体性が描き出す「リアルさ」と、
一体どこへ連れて行かれるのだろう、という「先の読めなさ」で
ぐいぐいとひきこまれていく。
(冒頭の「レーダーホーゼン」が絶品で、「嘔吐1979」も好きだ。)
人から聞いた話を、村上春樹がいかに「物語」にするのか、
その手法が文章からすこし垣間見える気がする。

これは本当にすごいことだ、と思う。

だって、私たちが毎日暮らしている、
「退屈な日常」の中にも、こんな「物語」が存在する事を示しているのだから。
すごく特異な体験をした人たちの話ではあるのだが、
それでも、「こういうことはあるのだ」と感じさせてくれる。

それはつまり、こういうことを私たちに教えてくれる。
「日常は、捉え方次第で物語になる」。

今日一日のブログを書くとする。
「今日は朝起きて、ご飯を食べてまた寝て、
 そして夜になってご飯を食べて、寝ました。」
という日記があったとする。
でも、そこには本当は「隠された物語」があるのかもしれない。

その物語を発見して形にする、
というのが小説家や演出家やもの作りの人たちの仕事なのだろう。
でも、特殊な技能を持たない私たちにも、
「もしかしたら、そうなのかもしれない」と思って
自分たちの毎日を見つめることは、できる。

そのことが、個人的にはとても大切に思えてならない。
「この世界って、捨てたものではないんだなぁ」。
こういう感覚を持てるか持てないかで、
人生は結構変わる、と思っている。

それは、本当はふとした人間関係、
…たとえば、酷い飲み会の後の介抱が大体終わって、
生き残ったみんなでちびちび酒を飲みながら、
普段は話さないようなことを話し合ったり、だとか…
そういう所で感じるものなのだと思うけど、
擬似的にそういうものを感じさせてくれるのが、
本や映画や演劇なのだと、思う。
個人的には、これらの「存在意義」はそうなのだと思っている。

だから、まさにその定義にぴったりのこの本に出会えて、
本当に良かった。
この本を読めただけでも、2013年は「いい年」だったなぁと思えてきた。
素晴らしい本ですね。笑

さて、というわけで、
結果から言うと、大賞はこの「回転木馬のデッドヒート(村上春樹)」なのだが、
他にも良い本にたくさん出会えた。


まず、「平田オリザ」という人の本に出会えたこと。
普段から、よいと思う言葉があれば、本の端を折り曲げたりするのだが、
この人の本を読んでいると、ほぼ全ページに折り目がついてしまう。笑
「伝わらないということから」は、目からウロコというか、
「そうそう、それが言いたかったんだよな」と言うと偉そうだけど。
読んでいるとそういう共感ポイントがいくつもあって、
これも目を開かされた。

中沢新一の「アースダイバー」も、全く色は違うけど
「この世界って面白いんだ」と目を開かせてくれる本だった。
縄文人(だよね?)の思いが、東京って都市を作ったんだね〜。

そして、掘り出し物は、
結婚式の帰りに目白のブックオフで100円で買った
山田洋次の「映画をつくる」。
「寅さん」とか「釣りバカ」の製作舞台裏が載っていたり、
昔の笑える話が多くて軽い読み物として面白いし、
それだけではなくて「なぜ映画を作るか」がちゃんと書いてあって面白い。
泣いているから悲しい、ということではなく、
笑っているからこそ悲しみが分かる事もあるんだね。

阿部謹也「自分の中に歴史を読む」も、面白かったなぁ。
「ハーメルンの笛吹き男」の話って、
”実際の事件を元にしたフィクション”だって、知ってました?

ジャンルはがらりと変わるけど、原発関係の本で面白かったのは
大島堅一の「原発のコスト」。
なんとなくもやもやとした根拠の多い(と個人的には感じる)反原発本の中で、
きわめて具体的に、経済学という学問として原発を論じているのが面白かった。
しかし、あんまりサイエンス系の本を読んでいませんね…。
日経サイエンスとかパリティとかは一応目を通しているんだけど。


…ふー。
まぁ、2013年は、こんな感じで…。
多分、出版関係の人とか意外はあんまり興味ない話題かもね、と
書いてしまってから思ったりして。
(そもそもこのブログは今もって誰かに見て頂いているのだろうか。)

まぁ、でもいいよね。ブログってそんなもんだよね(慰め)。
でも、書いていて「本っていいなぁ」と改めて思いました。
今年も、ちょっとずつ読んで行こう。


というわけで、遅くなりましたけど、
今年もよろしくお願いします。


**************** 付録 ****************
「ooishi式読書アワード2013」の36冊のラインナップ

* 20130105 内田 樹「街場の教育論」
* 平田オリザ「伝わらないということから」
* 「企む技術」
* 20130213 角田 光代「対岸の彼女」
* 20130415 村上春樹「色彩を持たない多崎つくるとその巡礼の年」
* 20130511 内田樹「村上春樹にご用心」
* 20130617村上春樹「遠い太鼓」
* 20130621坂本龍一「commmons: schola vol.3 Debussy」
* 20130524阿部謹也「自分の中に歴史を読む」
* 瀬尾まいこ「強運の持ち主」
* 20130624志賀直哉「和解」
* 向田邦子「父の詫び状」
* 村上春樹「中国行きのスローボート」
* 大島堅一「原発のコスト」
* 来馬克美「君は原子力を考えたことがあるか」
* 池上彰「高校生から分かる原子力」
* 小林圭二「動かない、動かせない、もんじゅ」
* 20131012司馬遼太郎「坂の上の雲1」
* 20131014村上春樹「ふしぎな図書館」
* 20131016村上春樹「回転木馬のデッドヒート」
* 20131016村上春樹「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」
* 朝井リョウ「何者」
* 20131023中沢新一「アースダイバー」
* 20131027村上春樹・安西水丸「村上朝日堂」
* 20131028山田洋次「映画をつくる」
* 20131028村上春樹「若い読者のための短編小説案内」
* 20131030村上春樹「約束された場所で アンダーグラウンド2」
* 20131108小浜市連合婦人会「ふるさとの絵話」
* 20131108小浜市連合婦人会「続・ふるさとの絵話」
* 20131109村上春樹・安西水丸「村上朝日堂の逆襲」
* 20131110村上春樹「レキシントンの幽霊」
* 20131114江國香織「号泣する準備はできていた」
* 20131120司馬遼太郎「坂の上の雲2」
* 20131120村上春樹・安西水丸「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」
* 20131211村上春樹「羊男のクリスマス」
* 20131229井上ひさし、平田オリザ「話し言葉の日本語」
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by ton2_net | 2014-01-02 07:36 | Trackback | Comments(0)

そこまで とべたら

「そうして何もしないでいていいの。」
という母親の問いに、中学生の「わたし」は答えるわけにはいかない。
いいと言えば「いい訳ないでしょ。」と来るし、
よくないと言えば、「分かっているのに、なぜ。」
と返されてしまうからだ。

部屋のハンガーにも、私の気持ちにもごわりとしてなじまない
真新しい制服を部屋にかけて、
「わたし」は、テレビゲームのスイッチを入れる。
「魔の山」を越えるアイテムがどうしてもみつからず、
ジャンプをし損なって谷底に消えた「わたし」に
母親から声がかかる。

「おじいちゃんの具合、よくないらしいのよ。
 すぐ行くから、支度しなさい。」


安東みきえは、山梨県生まれの児童文学作家。
この「そこまで とべたら」は、教科書のための書き下ろし小説だ。
中学校で出会う最初の小説にふさわしい、メッセージ性のある良い小説だと思う。


「わたし」は、病室でおじいちゃんに面会するが、
おじいちゃんは意識が混乱しているのか、「わたし」が「わたし」だとわからない。
おじいちゃんは、「わたし」に向かって「わたし」の自慢話をする。

あんた、知ってはりましたかなぁ。
わたしの孫娘がね、県大会の幅跳びで一等賞もろたんですわ。
えらいもんでっしゃろ。

「わたし」はおじいちゃんに悟られないように涙を払う。

やっと顔をあげると、「あんた」になりすまして、わたしは言った。
「その孫むすめって人が、わたしに教えてくれたよ。
 おじいさんのこと、大好きだって。」
じいちゃんはうれしそうに笑った。
じいちゃんうそじゃないよ。
わたしの何がうそでも、これだけはうそじゃないよ。

明け方近くに、私はそっとじいちゃんの病室をのぞいてから、
一階へ降りて庭へ出る。
靴の先で足下へ線を引きながら、「わたし」は思う。

目標は桜の木。
そこまでとべたら、じいちゃんは治る。

空がだんだん明るくなって、夜がどんどん逃げて行く。
「わたし」は、県大会の前にじいちゃんが
内緒で靴を買ってくれたエピソードを思い出しながら、助走に入る。

父さんと母さんは、県大会にはいつもの慣れた靴でいいと言った。
でもわたしは、もっと軽い靴が欲しかった。
そしたら、じいちゃんが内緒で靴を買ってくれた。

自分がいいと思うことをやれって。
それが、いちばんのおまじないだって。

助走を終えた「わたし」は、軽々と空へ舞い上がる。


その後、一命をとりとめたじいちゃんに「わたし」は声をかける。

じいちゃん、わたし、決めたの。
陸上部、入ってみるよ。

そして物語は結びへ。

なんにもしないじいちゃんだから、仕事もたくさんはしなかった。
老人会にも入らなかった。
戦争へ行っても戦わなかった。
そして今度は、自分が死ぬこともしなかった。

でもじいちゃんは、わたしに靴を買ってくれた。

じいちゃんのしないこと、じいちゃんのすること。
わたしには、わかったような気がする。

わたしも、今度は自分で決めるよ。

中学校の時、退屈な授業中はいつも国語の教科書を読んでいた。
この話も、本当に何回も何回も繰り返し読んだ。
大学に入って一人暮らしを始める際にも、この教科書は手放さずに持ってきた。

繰り返し、繰り返し読んだり聞いたりした小説や音楽に
少し時間をおいてまた触れてみると、
また新しい良さが見えてくる。


特に我々の学年や、今4年生の人たちは、将来のことについて考え、悩む時期だと思う。
そして、それ以外のすべての学年の人たちも、毎日、多くの選択を迫られる。

何を選んで、何を選ばないのか。
選ぶことを恐れて、ともすれば様々な要因に流されがちになる。
そうして、後になってから不安になったり、不満を口にしたりしてしまう。

しかし、この物語の中で、じいちゃんは
「つまらん思うことはやめときや。」
と「わたし」にアドバイスする。

選択をするのは自分自身でなければならないのだ、というメッセージを送る。
そして、その選択の最も優れた指針、おまじないは、
「自分が良いと思うことをすること」
なのだと語りかける。

何かを選ぶことは、他の何かを選ばないということでもある。
でも、そこから目をそらして、自分の人生を生きることはできないのかもしれない。

私たちにできるのは、自分の選択に自信と覚悟を持つこと。
そして、選択の指針である「自分が良いと思うこと」に対する感覚を磨くことだ。
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by ton2_net | 2010-06-03 16:33 | 読書記録 | Trackback | Comments(2)

【読書記録】数の悪魔

「数の悪魔」
エンツェンスベルガー・著、丘沢 静也・訳(晶文社)


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算数や数学なんて大嫌い!そんな少年ロバートの夢の中に、夜な夜なゆかいな老人「数の悪魔」が現れ、真夜中のレッスンが始まる。
 1や0のマジック、ウサギのつがいの秘密、パスカルの三角形、ホップする数や席替えの話。旅するセールスマンの問題・・・。
 大丈夫、ここは夢の中の教室で、先生は数の悪魔。数学なんか怖くない。数の法則が目からうウロコが落ちるように分かるのだ。
                                           (帯より)


この本を最初に手にとったのは高校2年生の時だった。
知っている内容もあったのだが、何よりもその説明の分かりやすさに驚いたものだ。
小学校高学年から高校生まで。
塾講師や家庭教師をしている人にとっても、
知的な余談の話のタネになること間違い無しだ。

貸し出し可。
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by ton2_net | 2009-10-08 18:43 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

三四郎

『三四郎』 / 夏目漱石(岩波書店)
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熊本よりも東京は広い。
 東京より日本は広い。
 日本より・・・・・・

と広田先生は三四郎に言う。
日本より、頭の中の方が、広いでしょう。

三四郎が熊本から上京する電車の中で出会う、
印象的なシーンだ。
三四郎は、これくらいの男は、東京に行きさえすれば
いくらでもいるのだろう、と思ってこのときは名前も聞かないのだが、
そうではないことに、後になって気付くのだ。

『三四郎』を読み終えたのは電車の中であったが、
読み終えて思ったのは、どことなく村上春樹の小説に近い部分がある、
ということだった。
『三四郎』は、熊本から上京してきた三四郎が、
東京で大学に通い、これまでつきあってきたことの無いような
様々な人々と出会い、「三四郎が成長する物語」であると思う。
しかし、三四郎の性格や人となりは、何か特別な事件があって
激変するわけでは、ない。
三四郎という主人公は、終始一貫しているようにも見える。
まっすぐで嘘のつけない男である。

しかし、気を抜くと見落としてしまいそうな箇所に、
確かに熊本から東京へ向かう電車の中とは
ずいぶん変わったな、と思うところがあちこちに出てくる。

成長とは、確かにそういうことなのかもしれない、と思わされる。


僕の、「それがいい小説か?」を決める個人的に大きな要因は、最後の2~3行である。
途中が少し読みにくく、「がんばって読んだ」位の小説でも、
最後の一文を読み終わった瞬間、
なんとも言えない余韻を残すような小説は、
あとで思い返したときに、
「ああ、いい小説だったな」
と思えることが、多い。

この、読み終わった後の、あぁ、読み終わった、
というえもいわれぬ余韻を味わうことは、
僕の読書の大きなモチベーションになっている。

『三四郎』は、その余韻が十分に味わえる小説であると思う。
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by ton2_net | 2008-12-10 11:59 | 読書記録 | Trackback | Comments(2)

「私は負けない」

元世界ランキング1位のテニスプレイヤー、
モニカ・セレシュさんが引退するニュースが今日の夕刊の記事に小さく出ていた。

モニカ・セレシュは、17歳と3ヶ月で世界最年少で世界ランキング1位の座にのぼり、
その後コート上で熱狂的なファンに背中をナイフで刺され、重傷を負う。

その後も、父のガン告知など悪いニュースが続き、テニスをやめようとする。
まさにどん底である。

しかし、モニカは、周囲の支えもあって、徐々に元気を取り戻していく。

絶望的な状況の中で、
まずは、小さな目標からだ
と一歩ずつ前へ進み、ついにプロ復帰を果たすまでの姿は、本当に感動的だ。


そこまでの経緯は、彼女の自伝にくわしい。
その本の題名は「私は負けない」だった。

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by ton2_net | 2008-02-15 17:31 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

Ooishiです。もはや社会人です。このブログ記事は、私個人にのみ帰属するものです。なぁんちゃって。
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