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新しくなったton2net



朝思い出したこと

昔、このブログにも書いたかも知れないけど、
芸専の女の子と話す機会があった。

「キャリア・デザイン」という授業で、自分のことを人に話す授業だった。
思えば、”知らない人と話す”ということが楽しくなったきたのは、
陸上同好会、ワンゲルの他に、
「生徒指導・教育相談」、「キャリアデザインⅠ~Ⅲ」
という授業に大きな影響を受けたからではないかと思う。

で、なんだっけ。
そう。芸専の女の子。

彼女は、大学に入ったはいいものの、途方にくれてしまったそうだ。
自分自身が入院した時、医療機器のあまりのデザイン性の無さに、
もっと病院を明るくするような、医療機器のデザインをしたい、
と思って大学に入ったが、そのような分野はどうやらどこへ行っても
できないらしいことがわかったからだ。
病院の機器は、なんといっても機能性が重視される。

Simple is the best.

と言うとおり、医療機器にデザインを持ち込むことは、なかなか難しいことであるらしい。

やりたいことが出来ないことに気づいた彼女は、目的を失った。
大学を辞めようと思った。

しかし、大学で様々な人と出会い、
アルバイトなどで色々な世界を見るうちに、
新しい目標が見つかった。
今は、それに向かってがんばっていて、充実した日々を送っているのだと。

「私が経験的に学んだことは、」
と彼女は言った。
「不安とか、挫折も、無駄なことはひとつも無いんじゃないかって事ね。」

彼女の話はとても印象的で、今でもとてもよく覚えている。


人は、辛かったり不安だったりした時、何をしでかすか分からない、と僕は思う。
コンプレックスを抱えている人は、そこから本当に抜け出したいと思う。
これをやっておけば余裕が出来る、なんていう考えの人とは比にならないほど、本気になる。

落語家の人が幼少のころ吃音だった人がたくさんいると言う。
サイエンス・コミュニケーションの教授をされている先生も、
コミュニケーション論の先生も、
その専攻を選んだ理由は同じで、
「自分のコミュニケーション能力が著しく劣っていたから」
だと話していた。

「コンプレックスから逃れたい!」という気持ちが、
やる気につながることもあるのかもしれないね、AI。

弱いところ、コンプレックスだと思っている所。
そこが強みになると思う。
ただ、気をつけなくてはいけないのは、弱みを弱みと認めない人は、
それは一生弱みのままで終わってしまうと言うことだ。


謙虚に生きたいね。いや、ほんとに。

「君が何を忘れようとも、慎みだけは忘れてはいけない。」
バートランド・ラッセル(俳優)
by ton2_net | 2008-05-16 00:24
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Ooishiです。こちらに切り替えようと思っています。https://ton2net.com/
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