「仕事をしすぎると、バカになるよ」
と言われた。
なんだそりゃ、と笑ったら、
それを言った女性は結構真面目な顔をしていた。
という経験がある。
なんか、心に残るワンシーンです。
どういう意味なんでしょうね。
ちゃんと聞いておけばよかった。
「仕事」にもいろいろある。
彼女が言いたかったのは、
いわゆる「やらされ仕事」のことかもしれない。
組織とか、世の中的に、とか。
「自分の論理」と離れた行動原理で
なにかタスクをこなして行く。
そういうことはよくあるし、
社会に出た以上、それをこなすというのは必要な能力である。
しかし…長い期間それが続くと、
段々、その行動原理が、
元から自分に備わっていたもののように感じてしまう。
今まで自分が大切にしてきたものに、
カスミがかかったような、
ぼやーっとしたような気分になる時がある。
単に、休みを取れという話だけではなく、
「自分の人生を生きているか」という問いかけが含まれているかもしれない。
たぶん、そういうことのような気がする、
と最近思うようになった。