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代数学と言葉

寺田 寅彦が書いている。
ある時彼の伯父に当る人で、工業技師をしているヤーコブ・アインシュタインに、代数学とは一体どんなものかと質問した事があった。その時に伯父さんが「代数というのは、あれは不精もののずるい計算術である。知らない答をXと名づけて、そしてそれを知っているような顔をして取扱って、それと知っているものとの関係式を書く。そこからこのXを定めるという方法だ」と云って聞かせた。
この剽軽(ひょうきん)な、しかし要を得た説明は子供の頭に眠っている未知の代数学を呼び覚ますには充分であった。
寺田 寅彦「アインシュタイン」


なるほど、この文章を読むまで、「得体の知らないものをxとおくことの効用」を
しっかり考えなかったような気がする。
この前、家庭教師をしている中学生にこういう説明をして、ふとこの文章を思い出した。

説明をしながら、ふと思ったのは、言葉も代数のようなことをしている部分があるな、
ということだった。
我々は、「心」というものが本当になんなのか知らない。
知らないけれども、先に言葉が有って、その言葉を使いながら、
嬉しいときや悲しいときに、
「こういうものを、心って呼ぶのかしらん」
と、ふと立ち止まって考える。

物が有って、言葉があるという順序も有れば、
言葉が有って、始めてそのものに気づくということもある。


思い浮かぶのは、「アイデンティティー」と言う言葉である。
この言葉に初めて出会ったのは、高校の倫理の教科書であった。
「自我同一性。自分が自分であること。」
とか書いてある。さっぱりわからない。

でも、この言葉を知った時に、「アイデンティティー」と名付けられた、
未知のものの存在を意識することになった。
そして、頭の中や、時には文章でその言葉を使い、
ああでもない、こうでもない、と考えているうちに。
少しずつ、こういうことかな、という概念を習得して行った。
(最近、それは「誕生日をお祝いする」ということに
 深く関係しているのではないかなぁ、と思っている。)

答えは、ばしっと決まる物ではないけれど、
その根本はまさしく、代数学の考え方ではないだろうか。


言葉は偉大だ。
ここにないもの、未だ知らないもの、存在するかどうかわからないものまで、
形のあるもの(文字や、空気の振動など)として扱うことを可能にしている。
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by ton2_net | 2010-11-24 09:59 | Trackback | Comments(0)

story telling

本当だったら、
「こういうことを知りたいから、こういう実験をやろう」
「で、やったら、こういうことがわかった」
という流れに沿うべきだと思う。

しかし、その業界のことを知らない一学生は、
業界に飛び込んだばかりのときは、その業界に詳しい別の人(担当教官だったりする)に、
「こういうこと、やってみたら?」
と提案してもらい、試行錯誤することが多い。

試行錯誤するうちに、
「どうしてこの研究をやらねばならぬのか」、
「このテーマに関して、今まではどこまでわかっているのか」、
がわかってくる。

物語は、あとからついてくるのである。
というよりは、物語を作る(導く)こと自体が、研究の本質なのかもしれない。


研究も、文章を書くことも、映画をとることも、
「この世界を切り取って(選んで)、物語を語る」
ことのように思う。

多分、結果もそうだけど、学部や修士の発表の時に評価する先生が見ているのは、
ちゃんと”物語が語れているか”という所が大きいような気がする。

詳細なところも、もちろん大事だけど、
「こういうわけでこういうことがしりたかったので、
 こういうことをした結果、こうなりました。
 ここから導かれるのは、こういう可能性です。」
という一本の芯が無いと、発表しても訳の分からない物になってしまうような気がする。



もしかしたら違うかもしれないけど、今から数ヶ月で実践して、
違ったらまたここでお知らせすることにします。
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by ton2_net | 2010-11-23 00:47 | 物理学 | Trackback | Comments(0)

再開、まっちゃん餃子(餃子どん)

まっちゃん餃子が再開しましので、お知らせします。
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場所は、
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のB付近です。
今日、研究室の人々と歩いて行ってきました。


そういえば、対抗駅伝は12/11で、多分埼玉で実験で
行けないんじゃないかと言うことが(今更)発覚した。
うーむ。どうしようか。
どうしようもないけど…。
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by ton2_net | 2010-11-21 21:48 | つくば | Trackback | Comments(5)

優れた”ルール”としての”夢”

ある後輩が、
「博士課程に行かないという選択は、妥協だと思うんです…」と話していた。
多分、大学で物理を学び始めてからずっと、
「博士課程に行って」、「研究者になる」ことを夢見てきたのではないかな、と思う。

それは、とても素晴らしい選択肢だと思う。
けれど、同時に、とても素晴らしい選択肢の中の「一つにすぎない」とも思う。

きっと、「博士課程に進む」という希望の裏には、
「博士課程に行ってやりたいこと」、
「博士課程に行くことでなりたい自分」が有るのだと思う。
まず、それは何だったのかを再確認することから始めて欲しい。

そして、次にそれは、
「他の場所ではできないことなのか」
「他の場所ではなれない自分なのか」
ということを一度考えることを提案したい。


これは個人的な所見だけれど、「夢」は、人を「限定」する物では無いと思う。
逆に、人をもっと広く、豊かに、自由にする物だと信じたい。

そうだとすれば、「夢」は、ある一つの「ルート」
(例えば「博士課程に進む」とか「マスコミ業界に入る」とか)
ではあり得ないのではないだろうか。

遠くに「夢」があって、それを実現する手だては、いくつも有るのだと思う。
それをある瞬間に、選択でき得る限りの最高の道を選ぼうとする”試み”が、
「進路選択」であり、「就職活動」なのではないかな。

”それは「目的」か?「方法」ではないのか?”
これが、tomoさんやαの入住さんに頂いた就職活動においての
”自分にとってのクリティカルな問い”だったと、今になって思う。


さて、「夢は自由になるためのもの」だと書いた。
「自由」とはどういう状態を指すのだろうか。
「ルール」や「方向性」が無い方が「自由」に近づけるのだろうか。

音楽については詳しくないが、ただ乱雑に音を並べたものは、
なんとなく、「自由な音楽」と言うよりは混沌に満ちた、雑音に近い気がする。
コードとか、調とか、対位法とか、ある程度「ルール」はあるんだけど、
そこに、作曲家が選ぶことの出来る自由度はある。

そういう中で、聞いている人が「良い」と感じられる、
作った人が込めた思いが感じられる「音楽が、音楽でいられる」状態になれるのだと思う。


人生において、「夢」とは、ある”優れたルール”のようなものなのではないか。
優れたルールの中で、プレイヤーは自由に輝いて、フィールドを駆け巡り、
音楽を奏でて、自分自身を表現することができる。


もし、様々な道を考えて、結局元から夢見ていた道を選んだとしても、
他の道を見た経験は決して無駄にはならないと思う。

それは、「盲目的に」進路を選ぶのではなく、
「積極的に」その進路を選ぶための、
ある意味で「覚悟を決める」ための、
一つの根拠になるのだと思う。

今の自分の「やってみたいこと」のために、どんな「ルート」があるのか。
それを、思いつくままに全部挙げて見るという作業はとても有意義だと思う。
それを全部チェックできないとしても、人と話しているうちに、
実は、こんな道もあるな、
あっ、あんなやり方もあったんだ、
という発見をして、”マップ”に新しく道を付け加えるという作業は、
なかなか悪くない体験だった。


最近、坂本 龍一の「音楽は自由にする」という本を読んだ。
坂本 龍一へのインタビューをまとめた形式の自伝で、とても面白かった。
一節を紹介します。

そのコンサートには、たしかにすごい衝撃を受けたんですよ。
僕の中に、何かが深く突き刺さってしまった。

その時演奏されたのは、たとえば高橋 悠治さんがピアノの中に野球のボールを
ぽんと投げ入れ、するとボールがぽんぽんと転がり音がするというもの。
それから、目覚まし時計をピアノの中に入れて鳴らしたり。

僕はまだ10歳かそこらで、それまでバッハとか、モーツァルトしか
聴いていなかったわけですから、とにかくびっくりしました。

「これ、音楽なの?」
「へぇ、こんなんでもいいんだ!」と思った。
(「音楽は自由にする」/坂本 龍一(新潮社)p.70)


”型”の無い”型破り”は「むちゃくちゃ」なのだ、ということを、
僕は高校の時、「送辞」を一緒に作ってくれた国語の先生に教わりました。
でも、「守」が出来たら、「破」を考えなきゃ先には進めないと思うし、
その先に「離」があるんだと思う。

型を覚えるのは、その先の自由のために必要なことだと思う。

「こんなんでいいんだ!」
「こんな方法もあるのか!」
と一つ思えたら、それだけでも就職活動をやる意味は有ると思う。


就職を志す方も、
進学を目指される方も、
どちらの道も選ばない方も、
皆さんのご健闘をお祈りします。
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by ton2_net | 2010-11-18 00:52 | 就職活動 | Trackback | Comments(8)

センターポジションのおばちゃんに注目

岩井ハーフの集合写真載せときますね。
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仮設トイレから出てきた掃除のおばちゃんを捕まえて、お願いした所、
「えぇー?そんなのできねぇよぉ!」
とかめっちゃハイテンションだったので、こちらもハイテンションで応戦した。
「いやいや、当社のカメラは、このボタンを優しく押すだけで取れるんですよ。
 絶対に大丈夫ですから、一緒に練習してみましょう。」
「ダメだよぉー。機械のことなんてなんもわかんねんだからぁ〜。」
という、ジャパネットたかたも顔負けの丁寧な解説と指導、いざこざの末
…微妙に中心がずれた写真がけんこばのカメラに収められたのであった。笑

一応、自分のカメラでも撮ろうと思い、
「あ、じゃあ、おばちゃんも。」
というと、
「えぇ〜、いいよいいよ〜!」
とか言いながらも、
「いや、せっかくなんで」
と言うと、
あ、じゃあ、そう?
みたいな感じで、何気にセンターポジションを獲得し、一緒に撮影してくれた。

そして、最後にお礼を言うと、よくわからないけど、逆にこっちにもお礼を言われた。


良いおばちゃんでした。ありがとうございました!
三重にいるおばあちゃんを思い出しましたね。
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by ton2_net | 2010-11-17 17:45 | 陸上 | Trackback | Comments(0)

タイに行くとモテるのか、モコだからモテたのか。

昨日は岩井ハーフマラソン。
「花井より男子」,「DARU+」,「けんじ一派」の3チームが団体の部で入賞。
毎年恒例のモンテールのケーキを頂き、おこぼれにあずかった。
(はない、えびちゃん速かったなぁ…)

みーさんが招待選手として呼ばれていて、yuiさんもいた。
二人とも入賞していたようだ。(っていうかみーさん優勝?)
みなさん、お疲れさまです。

そして、これも毎年恒例的な行事、「パパゲーノ」へ。
N尾、T置、あっさいと「負けた話」の披露をしつつ、食べる食べる。
N尾は、すごかった。やはりこの男は持っている。
あっさいは、自称「笑えない負け話」が多すぎるらしい。
T置は、特に負けたことないそうだ。(ふーん…。笑)

そして、ゆりか嬢主催の2−6飲みのため、いざ「串焼き番長」へ。
今は亡き「千鳥」の跡地にできた飲み屋。
広かったし、結構良かった。
(しかし、ハイボールは不評だった。)

あっきー(勉強会に行けなかった。 ごめん><)、
もこ(タイにはファンクラブがいくつも…)、
くまだ(「最終的に、独り身で料理屋開きますから、食べにきてくださいよ」)、
すずたく(パパゲーノ後の主将コールはさすがに辛そうだった)
えびちゃん(えびフォーク持参)、みどりちゃん(眼鏡はJINSで買いました)
あんじゅちゃん(「第一回笑顔選手権主審;後述」)
という豪華2年陣と沢山話した。
すごい楽しかった。
そして飲み過ぎ、一部の方に飲ませすぎた。

6年陣とは、けんこば、ちゃどと絡みつつ、
窪田、N尾にまっちゃん、くまだを含めた5人で
「第一回笑顔選手権」(主審:あんじゅ 大会長:ゆりか姫)が開催された。
大会長の好評としては、
「そんな作り物の笑顔では、あんじゅちゃんは喜ばないよ」とのことでした。
失礼しました。


とにかく楽しかったんだけど、印象に残ったのはもことあっきーのお話。
もこは、日本語教師のボランティアとして半年タイに行っていた。
「タイの子が、覚えたての日本語で一所懸命話そうとしてくれるのには、
 本当に感動しました。」
という話を、とても嬉しそうに話してくれた。
「なんで行こうって思ったの?」という問いに対して、
「タイに行けて、教えるってこともできるから、これは行くしか無いな、と。」
というような(ごめんね、酔ってたから)ことを言ってくれていたと思う。
「給料は?」
「ボランティアなので、無いです。」
「航空券とかも?」
「はい、実費です。」
身銭を切って、自分の興味あるところにえいや、と飛び込めることは、
本当に素晴らしいことだと思う。
僕自身は、留学なんて本気でこれっぽっちも考えたこと無くて、
せいぜいウズベキスタン旅行したくらいだけど、
(しかし、この経験が色んな人にすごくウケる。)
えいや、と飛び込んでみないと分からないことは、本当に沢山有ると思う。


あっきーは、友達と自ら経済の勉強会を開いているという話をしてくれた。
一番感動したのは、確かこのような言葉(ごめんね、酔ってたね)。
「何の役に立つとかじゃなく、なんか、知りたいんです。
 だから勉強したいんです。」
あっきーはカナダに留学していて、また留学するかもしれないとのこと。
受け身より、積極的に学ぶ方が、絶対に楽しいよね。
「積極的に学べる学問に出会えたこと、切磋琢磨できる友達がいることも、
 すごく有り難いことで、だから頑張れる。」
と言う言葉からも、ほんとに勇気をもらうような気持ちがしました。

すごいですよね。二人だけじゃなく、2年生、みんな落ち着いてて、色々考えている。
これでまだ2年生とは、末恐ろしいですよ。笑
自分が2年の時なんて、山しか行ってなかったなぁ…。
なんも考えてなかったですよ。
寝てるくらいなら、本読めよ、と言ってあげたい。


陸上は、個人競技に見えるけれど、本当に”チーム”というまとまりが大切な競技だと思う。
一人ではたどり着けない所に、「みんなで」頑張るから、行ける。

陸上に限らず、頑張っている人と有意義な、楽しい時間を過ごすことは、
とても大切なことだと思う。
モチベーションっていうのは感染するから。
そういう”感染経路”を大切にしよう。

自分の中だけじゃ、すぐ枯渇してしまうよ。
まわりからつんつんされて、新しい”油田”が見つかるし、出来るんだと思う。
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by ton2_net | 2010-11-16 00:08 | おすすめ作品 | Trackback | Comments(5)

ssh 攻撃からPCを守る

我々のPCが未確認IP(どうやらロシアのIP)からssh攻撃を受けていることが分かった。
このセキュリティ対策をメモする。
(Vine Linux ver. 4)

まず、ssh 攻撃を受けていることの確認。
>netstat

>less /var/log/message
>less /var/log/secure
で確認できる。
敵のIPアドレスを知る。

次に、
>emacs /etc/hosts.deny
として、
(最初は#が先頭に来ているコメントのみ書き込まれているので、その下の新しい行に書く。)
sshd : 1**.**.***.**(IPアドレス)
と書き込む。
この行の最後で改行することを忘れずに。

すると、このIPアドレスのPCからssh認証で自分のPCにログインできなくなる。

メモ。
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by ton2_net | 2010-11-11 16:13 | その他色々 | Trackback | Comments(0)

秋の日

e0126903_13562010.jpg

先週からずっと実験。
書きたいことは山ほどあるけど、またまとめて書こう。

実験の合間にお昼を食べに出てきた。

秋の光という感じがする。日の光りだった。もうすぐ筑波で六回目の冬が来るんだなぁ。
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by ton2_net | 2010-11-09 13:56 | Trackback | Comments(0)

Ooishiです。もはや社会人です。このブログ記事は、私個人にのみ帰属するものです。なぁんちゃって。
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