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カテゴリ:読書記録( 29 )


翻訳されても、失われないもの

「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」。

広島に投下された原子爆弾。
美津江は一命を取りとめながらも、
生き残った罪悪感を抱えて生きている。
自分以外の周りの人は、皆いのちを失ったからだ。

やがて美津江は、図書館に勤め、
原爆に関する資料を集める「木下」という青年と
互いに想いを寄せ合うようになる。
しかし、その罪悪感から、
恋のときめきからも、自ら身を引こうとする。

二人を、なんとか引き合わせようと画策するのが、
美津江の父の竹造であったが、
実は竹蔵は、原爆によって命を失った幽霊なのであった・・・。

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井上ひさしの『父と暮らせば』は、
戦後間もない昭和23年の広島を舞台にした、
二人芝居である。

登場人物は、美津江と父・竹造だけで、
広島弁をふんだんに盛り込んだ会話が
物語の魅力の一つになっている。

読売演劇大賞の優秀賞をはじめ、
数多くの受賞を果たし、
フランスや香港、ロシアなどでも翻訳され、上演された。

新潮社から出されている本は、
その脚本で、セリフとト書きだけで構成されている。


この本の、文庫版の「あとがき」も、
本編に負けず劣らずおもしろい。
まず、「二人芝居」は、
本当は「一人芝居」であるという種明かし。

 美津江を「いましめる娘」と「願う娘」にまずわける。
 そして対立させてドラマをつくる。
 しかし一人の女優さんが演じ分けるのは大変ですから、
 亡くなったものたちの代表として、
 彼女の父親に「願う父」を演じてもらおうと思いつきました。
 べつに云えば、「娘の幸せを願う父」は、美津江のこころの中の幻なのです。
(p110,文庫版)

なるほど・・・。
他の様々な作品も、
こういう観点で読み直してみるとおもしろいかもしれない。
井上ひさしは、これが小説にも詩にも真似できない、
舞台だけでのみ表現可能な、「劇場の機知」なのだと書いている。

つまり、劇場での「仕掛け」。
演出と言ってもいいかもしれない。

井上は、この「劇場の機知」こそが、
「翻訳されても失われないもの」なのだと言及する。

 日本語で書かれた台詞は言葉の壁に突き当たり、
 翻訳という名の壁壊しの作業を通して大幅にその魅力を失いますが、
 劇場の機知だけは、
 まったく無傷のまま言葉の壁をすんなりと通り抜けることができる。
 その機知に異言語の劇場の観客がよろこぶわけです。
(p109,同)

物語のクライマックス、竹造は美津江に語りかける。
「わしの分まで生きてちょんだいよォー」。
父の娘への強い願いでありながら、
被爆者である美津江自身の悲痛な叫びでもある。

この「想い」もまた、
「翻訳されても失われないもの」のひとつだと思う。


今月、オバマ大統領が広島訪問することが決まった。
アメリカの大統領が広島に来るのは、歴史上初であるらしい。

任期間際の政治家が来るだけで、
そう簡単には現状は変わらないかもしれないが、
実際に色々のものを目にして、話を聞く中で、
「翻訳されても失われないもの」の力が、
少しでも世界を良い方向に後押ししてくれることを
願いたいと思う。

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by ton2_net | 2016-05-05 05:43 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

ロバート・キャンベルさんのお話を伺う

先日、内定先の催し物として、東京大学大学院教授の
ロバート・キャンベルさんのお話を伺う機会がありました。
別の所に書いたものだけど、ここにも載せておきます。
ご興味ある方、どうぞ。



開演までに時間があったので、前回同様売店へ。
I君にドーナツ(だっけ?)をご馳走になったりしつつ、帰って来たらもう良い時間になっていた。
局の方の紹介があって、ロバートさんが登壇される。
まず、ロバートさんが、紹介してもらった方に対して(もちろん日本人)
「日本語、うまいですね」
とおっしゃって笑いをとっていた。

白州次郎がアメリカ人に「君は英語がうまいね」と言われて、
「君も、もう少し練習すれば僕みたいに話せるようになるよ」
と言い返したという話を思い出して、やっぱりハーバードは違いますな!と勝手に一人で思っていた。

講演は、「KAGEROU」の話もふまえつつ(?)、江戸時代の飢饉のための心得書である「御代乃宝」(畑 銀鶏 はた・ぎんけい)と「豊年教種」(阿部 櫟齋 あべ・へきさい)の二書を例に挙げながら、江戸時代にジャーナリズムの一端を担っていた文学者についての話を軸に進められた。
後半では、ロバートさんの江戸古書に対する思い入れ、恩師に教えてもらった"古書研究の方法"についてもお話くださった。


取り上げられた、江戸の飢饉心得書には、非常食の蓄え方、飢饉への備えの呼びかけなどが記されている。こんなことも書いてある。

○ 飢えたる人に粥を施すにハ尤も恭しく謹みて与える。必々(かならず)、不遜(ぞんざい)にして人を恥ずかしむべからず。その人の窮するも全く天事の変によりて然らしむるなり。礼記にも「嗟(ああ)来たり、食らへ、といひけれバ餓えたる人、われハ嗟来(ぶれい)の食をくらハず」とて死せし説を乗せたり。此(かくの)ごとくなれバ施すにも不遜(ぞんざい)にてハ陰徳にハならず、却って徳をそこなふ也。

非常事態であっても、他人のことを考えて行動せよと"徳"について言及している。「明日は我が身」なんだから、と書いてある。
この部分の紹介に、心打たれた。

なぜかというと、それはロバートさんの説明を聞いていて感じたことだけれど、この作者が「具体的な情報」と同時に、「本当に伝えたいこと」があったのではないかと感じたからだ。

それは、「大変なことは、みんなで乗り越えようよ」という気持ちだと、僕は思った。
基本的にこのような心得本は、今で言う”自費出版”にて民衆に配られたそうである(施印というらしい)。
自分が知っている役に立つことを、皆に知らせたい一心でやっている。

大変な時だからこそ、みんなで協力したいよね、という心意気を感じる。
少なくとも、私はそれを皆さんにやりますよ、と。
身銭を切って、実際に行動している人がいるということ自体が、危急に際した人への、メッセージになっているように感じた。


文章はレジュメで配って頂いたが、ロバートさんは実際に江戸時代に配られた心得本を会場に持って来ておられた。
江戸に出版された本は、実は古書店などで安く売られているものも沢山あるそうで(数百円のものも…!)、ロバートさんは、そういうものを、とりあえず購入して、部屋に平積みにしておく。

それが、ロバートさんの「研究スタイル」だと言うのである。

ロバートさんは先生に「まだ活字になっていないものを、仕事にしなさい」と言われた。
誰かがまとめてしまったものを読むのではなく、まだ世間の光が当たってない書物を、とにかく買って来て、平積みにしておく。
時間があるうちに少しずつ読み進めていくと、そういう何の関連性も無いように思われる事物のなかに、"つながり"が見えてくる。

その”つながり”が、誰もやっていない研究に結びつく。


そういう世間の光が未だあたっていない古書は、「時代の窓」だ。
そう、ロバートさんはおっしゃっていた。

普段は振り向きもしないような、古本屋の叩き売りのかごの中に入っている、ほこりにまみれた古書の中に、その時代を垣間見せる何かが有る時がある。
時代は違っても、困難を乗り越えるために人々が立ち上がったことを現代に生きる僕たちに知らせてくれる。

そういう仕事に魅力を感じるし、埋もれているそういう仕事に光を当てて行きたいのだと、ロバートさんはおっしゃりたかったのだと思う。



先日大学でチューターをやっている留学生に会った時に、ふと、「どうして留学先として日本を選んだのか」という質問をしたことが有った。
すると彼は、”日本書紀”を読んで日本に興味を持ちました、素晴らしい本ですよね、と答えた。

「まだ読んだことないな。周りでも、読んだことがある人は少ないんじゃないかな」と言うと、カザフスタンからやって来た青年は、そうですか、と少し残念そうな顔をした。
僕はこのことがあって、何だか、なるほどと思って、手始めに世阿弥の「風姿花伝」を買って読んだみた。
半分も分からなかったが、大先輩が残したくれたものに、これからも少しずつ触れて行きたいと言う気持ちが大きくなった。


ロバートさんの出身校であるハーバードの学生が、「学問は、恋愛をするのと同じように楽しい」とインタビューに答えていた。
ロバートさんも、生き生きとして、本当に楽しそうに日本文学について語っていた。
そういうロバートさんの姿が、江戸文学と同じく、「形式知」と同時に”学ぶことは楽しいよ”という「暗黙知」を伝えていたと思う。
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by ton2_net | 2010-12-28 03:39 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【映画】ノルウェイの森を観て来た

昨日、ノルウェイの森を宮ピーと見て来た。
ビートルズの「ノルウェイの森」、いいですね。
内田 樹さんの、
でも、最後にジョン・レノンのあのしゃがれた声で『Norwegian wood』が流れると、そういう細かな瑕疵は全部どうでもよくなっちゃいました。

と言う言葉に、ひどく共感。


以下、”物語の核心に触れる記述”をします。(ネタバレということ。)
もう観た、観てないけど今後観る予定がない、観るけど読みたいというような方は、どうぞ。

”物語の核心に触れる記述”に進む
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by ton2_net | 2010-12-14 00:35 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【読書記録】ガラスの巨塔

「ガラスの巨塔」/今井 彰(幻冬社)

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あらすじ(AMAZONより)

1万人を超える社員を抱え、国内外に82の支局を構える全日本テレビ協会。ここに、三流部署ディレクターから名実ともにNo.1プロデューサーにのし上がった男がいた。湾岸戦争時に作った1本のドキュメンタリーをきっかけに、受賞歴多数の社会派ディレクターとして名を馳せ、プロデューサーとして手掛けた「チャレンジX」は視聴率20%超の国民的人気番組に。天皇と呼ばれる会長の庇護の下、「選ばれし者」の特別職に誰よりも早く抜擢され、さらなる野望をたぎらすのだが…。悪意と情熱が交差するとき、栄光は汚辱に塗り替えられていく。元NHK看板プロデューサーが書き下ろす問題小説。


著者の名前で検索すると、この小説が現実の出来事とかなりリンクしていることがわかる。
番組名や会社名などは若干変えてあるとはいえ、読んでいたらすぐに「あの会社だな」と
分かってしまうのでリアルである。
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by ton2_net | 2010-08-13 10:36 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

そこまで とべたら

「そうして何もしないでいていいの。」
という母親の問いに、中学生の「わたし」は答えるわけにはいかない。
いいと言えば「いい訳ないでしょ。」と来るし、
よくないと言えば、「分かっているのに、なぜ。」
と返されてしまうからだ。

部屋のハンガーにも、私の気持ちにもごわりとしてなじまない
真新しい制服を部屋にかけて、
「わたし」は、テレビゲームのスイッチを入れる。
「魔の山」を越えるアイテムがどうしてもみつからず、
ジャンプをし損なって谷底に消えた「わたし」に
母親から声がかかる。

「おじいちゃんの具合、よくないらしいのよ。
 すぐ行くから、支度しなさい。」


安東みきえは、山梨県生まれの児童文学作家。
この「そこまで とべたら」は、教科書のための書き下ろし小説だ。
中学校で出会う最初の小説にふさわしい、メッセージ性のある良い小説だと思う。


「わたし」は、病室でおじいちゃんに面会するが、
おじいちゃんは意識が混乱しているのか、「わたし」が「わたし」だとわからない。
おじいちゃんは、「わたし」に向かって「わたし」の自慢話をする。

あんた、知ってはりましたかなぁ。
わたしの孫娘がね、県大会の幅跳びで一等賞もろたんですわ。
えらいもんでっしゃろ。

「わたし」はおじいちゃんに悟られないように涙を払う。

やっと顔をあげると、「あんた」になりすまして、わたしは言った。
「その孫むすめって人が、わたしに教えてくれたよ。
 おじいさんのこと、大好きだって。」
じいちゃんはうれしそうに笑った。
じいちゃんうそじゃないよ。
わたしの何がうそでも、これだけはうそじゃないよ。

明け方近くに、私はそっとじいちゃんの病室をのぞいてから、
一階へ降りて庭へ出る。
靴の先で足下へ線を引きながら、「わたし」は思う。

目標は桜の木。
そこまでとべたら、じいちゃんは治る。

空がだんだん明るくなって、夜がどんどん逃げて行く。
「わたし」は、県大会の前にじいちゃんが
内緒で靴を買ってくれたエピソードを思い出しながら、助走に入る。

父さんと母さんは、県大会にはいつもの慣れた靴でいいと言った。
でもわたしは、もっと軽い靴が欲しかった。
そしたら、じいちゃんが内緒で靴を買ってくれた。

自分がいいと思うことをやれって。
それが、いちばんのおまじないだって。

助走を終えた「わたし」は、軽々と空へ舞い上がる。


その後、一命をとりとめたじいちゃんに「わたし」は声をかける。

じいちゃん、わたし、決めたの。
陸上部、入ってみるよ。

そして物語は結びへ。

なんにもしないじいちゃんだから、仕事もたくさんはしなかった。
老人会にも入らなかった。
戦争へ行っても戦わなかった。
そして今度は、自分が死ぬこともしなかった。

でもじいちゃんは、わたしに靴を買ってくれた。

じいちゃんのしないこと、じいちゃんのすること。
わたしには、わかったような気がする。

わたしも、今度は自分で決めるよ。

中学校の時、退屈な授業中はいつも国語の教科書を読んでいた。
この話も、本当に何回も何回も繰り返し読んだ。
大学に入って一人暮らしを始める際にも、この教科書は手放さずに持ってきた。

繰り返し、繰り返し読んだり聞いたりした小説や音楽に
少し時間をおいてまた触れてみると、
また新しい良さが見えてくる。


特に我々の学年や、今4年生の人たちは、将来のことについて考え、悩む時期だと思う。
そして、それ以外のすべての学年の人たちも、毎日、多くの選択を迫られる。

何を選んで、何を選ばないのか。
選ぶことを恐れて、ともすれば様々な要因に流されがちになる。
そうして、後になってから不安になったり、不満を口にしたりしてしまう。

しかし、この物語の中で、じいちゃんは
「つまらん思うことはやめときや。」
と「わたし」にアドバイスする。

選択をするのは自分自身でなければならないのだ、というメッセージを送る。
そして、その選択の最も優れた指針、おまじないは、
「自分が良いと思うことをすること」
なのだと語りかける。

何かを選ぶことは、他の何かを選ばないということでもある。
でも、そこから目をそらして、自分の人生を生きることはできないのかもしれない。

私たちにできるのは、自分の選択に自信と覚悟を持つこと。
そして、選択の指針である「自分が良いと思うこと」に対する感覚を磨くことだ。
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by ton2_net | 2010-06-03 16:33 | 読書記録 | Trackback | Comments(2)

Alice in Wonderland

観てきました。3Dで。
映画の前後を含め、とても楽しかったです。
GWの最後を締めくくった。
飛び入り参加だったけど、混ぜてくれた心優しい二人に感謝。

とりあえず3Dすげぇ!
と思いました。
始めのウォルト・ディズニーのロゴのシンデレラ城の上に花火が上がる画面で
新しい時代が始まっていることを悟った。
勉強になった。

原作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を実は読んでいない。
余剰次元の研究をしているLisa Radallは、
不思議の国のアリスを読んだことが物理の研究に大きな影響を与えたと言っていた。
ぜひ読みたい。

不思議の国のアリスの作者であるルイス・キャロルの作者は
チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンという数学者だ。
ルイス・キャロルは、チャールズ・ラトウィッジという名前のラテン語版の
アナグラム(文字を並び替えて順序を変えること)になっている。

以下は、まだ見てない人は読まない方が良いかもしれない。
(物語の核心に触れる記述がなされています)

More
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by ton2_net | 2010-05-06 23:48 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【読書記録】カラマーゾフの兄弟

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー/亀山 郁夫(光文社古典新訳文庫)

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父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色極まりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親と共に妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが・・・(カバーより)

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by ton2_net | 2010-04-02 01:05 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【読書記録】「科学者の楽園」を作った男 大河内正敏と理化学研究所

『「科学者の楽園」を作った男
大河内正敏と理化学研究所』
/宮田 新平(日経ビジネス人文庫)

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”日本唯一の自然科学の総合研究所”である理化学研究所は、基礎研究で世界にその名を轟かせている。
この研究所が、第一次世界大戦の機運の中で設立され、第二次世界大戦後にGHQから財閥解体を命じられていることは、あまり知られていない。
3代所長・大河内 正敏らの奔走により財閥を成し、資金が充実していた理研。
しかし、敗戦後財閥解体と共に大河内が戦犯として逮捕、解任され、窮地に陥る。

その上、研究成果が期待されている仁科らのサイクロトロンも、
「原爆開発に使われかねない」
というまったくの誤解からGHQに破壊され、東京湾へと投棄されてしまう。

そんな絶望的状況の中、所長(敗戦後は株式会社という形であったが)に就任した仁科 芳雄は、
「まずは研究費をかせがなくてはいけない」
と抗生物質であるペニシリンに注目、量産を試みる。

物理学者であった仁科が、専門外のペニシリンに何故注目したか。
本書は、仁科の新聞への投書を引いて、その答えにも触れている。
そこには、原子爆弾という形で現れた科学の側面とは逆の側面もあるということを世に知らしめ、そしてまた生涯を科学に捧げてきた自分自身で確認したかったのかもしれない。

今日まったく戦争と無関係と思われた分野の研究成果が、他日大量殺戮の武器を生むべき源泉とならないということを誰が保障できるであろうか。相対性原理という純理論が原子爆弾に理論的基礎を与えたのを見てもわかるであろう。
 もちろん科学は、人類の福祉を増進することも事実である。戦争中に努力した科学者のおかげによってペニシリンが霊薬として誕生した。その功績は永久に忘れられないであろう。即ち科学は、これを善用すれば人類の繁栄をもたらすとともに、これを悪用すれば恐るべき害をなすものなのである。


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昨年末の広島旅行で訪れた広島の平和記念公園。
人生2回目に訪れた原爆ドームからは、原子核物理を学んでいるということもあって、
高校の時に訪れた時とはまた違った意味を感じた。

どんなことも、一つの面だけでなく、様々な角度から見ると違う意味合いを持っている。
科学の二つの側面。
どんな形でも科学に関わる人は、この両方の側面を忘れてはいけない。
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by ton2_net | 2010-03-20 23:26 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【読書記録】戸塚教授の「科学入門」

「戸塚教授の科学入門」/戸塚 洋二(講談社)

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The most important discoveries will provide answers to questions that we do not yet know how to ask and will concern objects we have not yet imagined.
(本文より ジョーン・バコールの言葉)

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by ton2_net | 2010-03-08 02:36 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

【読書記録】入門!論理学

「入門!論理学」野矢 茂樹(中公新書)

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ことばは意味の関連性を持っていて、それがことばとことばをつなぎ、
意味のネットワークをつくります。
言葉は網目上につながっているのです。
そのネットワークを踏み外さず、正確に行き来できる人、
それが「論理的」な人にほかなりません。(本文より)


あの人は「論理的」とか、アイツは「論理的じゃない」とか
言うけれど、じゃあ、「論理的」って一体何?

論理学の世界への入り口をユーモアたっぷりに案内する
すばらしい一冊。

就職活動、研究をしている方にぜひおすすめしたい一冊。
これを読めば、明日から研究の進捗報告も楽しくなるかも?



(わけのわからない読書記録になってしまったが、
本当にいい本なので興味ある方は声をかけてください)
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by ton2_net | 2010-01-21 12:28 | 読書記録 | Trackback | Comments(0)

Ooishiです。もはや社会人です。このブログ記事は、私個人にのみ帰属するものです。なぁんちゃって。
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