書家の思い出

ある夏の日、僕はデパートにいた。

兄と共になんとなく「書道展」に足を運んだ。


分け分からん字を見つつ、
なんとなく「ふ~む」とか「うんうん」とかわかったような顔をしていると、
変なおじさんが近づいてきた。

口からひげ生やしてる。
着物っていうか和風寝巻きみたいな着てる。
書家のイデアみたいなおっさんなわけですよ。

あ、こいつ、作者だな、と思って身構えていると、
「君、この作品を見て、どう思うかね?」
と聞いてきた。

僕は口に手をあてて、「そうですね・・・。」
と意味深な顔で考えるしぐさをする。
やばい。どうしようかな、なんも思いつかん。
「そうですね・・・。一言で言うなら・・・」
え!?一言とか言っちゃったよ。どんな要約力だよ。
「・・・」
沈黙がハードルをどんどん高くする。
書家と兄の眼は僕に釘付けだ。
周りの人もなんとなく注目してきた。

どうしようどうしようどうしようこうしよう。
「一言で言うならば・・・
 ”うまい”ですね。」
そう言った途端、書家の顔が「は?」と言う顔になった。
兄貴も顔を背けた。
あれだけ間をおいてこれかよ!?
という空気が僕を包み込む。

無茶振りには、即答。
これが、ton2の一つの流儀が生まれた瞬間だった。

いや、今でも出来てないけど。
夏の思い出特集。
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by ton2_net | 2008-07-23 20:25 | その他色々 | Trackback | Comments(0)
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Ooishiです。もはや社会人です。このブログ記事は、私個人にのみ帰属するものです。なぁんちゃって。
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