ホープレス中学生H沢の誘いで
田植えを手伝いに行った。
ぬかるみに足をつっこんで、
田植え機でできない微調整をする「補殖」という作業をお手伝いさせてもらった。
天気にも恵まれて、あたたかいぬかるみの中、ふと顔をあげると霞ヶ浦。
すばらしい体験をさせてもらった。
米って土からできているんだな、と当たり前のことに気づく。
当たり前のことを、当たり前にわかっている人が、
教養ある人なのだと思う。
一緒に参加した人々は実に様々な人たちで、
ほとんどが社会人の方。
大学で物理をやっていた方や、高校教師の方もいらっしゃって、
話が弾んだ。
新しい環境に身をおくと言うことは、本当にすばらしいことだ。
田んぼの持ち主のおじさんにもいろいろとお話を伺う。
おじさんの田んぼのお米は個人契約で、
お米を作り始める前に9割前金をもらってしまう。
だから、なんとしてでもいいお米を作らねばならないと思うのだそうだ。
そして、若い人に手伝ってもらうこの会があるので、
それまでに「これをやらなくちゃ」、「あれをやらなくちゃ」という気になるのだそうだ。
自分でプレッシャーをかける。
義務感でやらされるのではなく、
前のめりな使命感に自ら飛び込んでいく。
そこにおじさんのやる気のふるさとがあるのだと思う。