新しくなったton2net



太田君の話

そうじの時間が嫌いだった。
太田君と同じ班だったから。

小学生の頃。

太田君は運動神経のいい子で、
おまけに、いじめっ子だった。

そうじの時間は
僕にちょっかいをかける確率が半端無く大きかった。
ゆえに僕はそうじの時間が嫌いだった。


「やめろよ!」
「へへーん」
の間柄だった。


そんなある日、
太田君が転校するってうわさを聞いた。
それを聞いたとき、とてもうれしかった。
これでいきなり後ろからほうきで殴られたりしなくてすむと思った。


そうじの時間が来た。
僕はいつもと違う僕だった。

太田君に自分から声をかけるなんて、
おそらく初めてだった。

「転校するんだって?」
僕の顔は、ひょっとすると
にやにやさえしていたかもしれない。

でも太田君はとても落ち着いていたんだ。

太田君は、およそ小学生とは思えないような
話し方をした。

「うん・・・・。
 親が離婚するからなぁ。」

僕はどきっとして太田君の顔を見た。
太田君も僕を見た。

その時間はとても短かったけれど、
同じくらいとても長かった。


そして次の瞬間、
太田君は太田君に戻っていて、
向こうに見つけた同級生に奇襲を仕掛けにいった。


太田君のためにクラスで送別会が行われた。
太田君はずっと照れたような顔で笑っていた。

ちょっとあとで、
太田君と仲のよかった友達に
太田君の転校の理由を聞いてみたが、
みんな何も知らないようだった。

どうして僕に話したんだろう?



今頃どうしてるんだろうな、太田君は。
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by ton2_net | 2008-01-16 21:26 | その他色々 | Trackback | Comments(5)
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Commented by ton2_net at 2008-01-16 21:31
ittyomuくん、書き込めるようだよ。
Commented by A井 at 2008-01-16 22:05 x
あれ?書き込めたね。昨日は書き込めなかったんだけどなぁ
Commented by ittyomu1 at 2008-01-17 00:01 x
きっと、その太田君TON×2のことがすきだったんだよ。
よく、男子が気になる女子にちょっかいだしてしまうようにね。
Commented by N尾 at 2008-01-17 20:16 x
TON2には昔から人をひきつける
魅力があったということさ!
男にはもてるw
これは大事な才能だよ!!
Commented by ton2 at 2008-01-17 21:25 x
A井
ittyomuじゃなくてA井だった。
勘違いじゃないんですかぁ~!!

>ittyomu
そうなのかしらねー。
一ついえるのは、好きな女の子を箒で殴ったりしないほうがいいと言うことか。

>N尾
ありがとう!

でも日本語間違ってるよ!
”男に「も」もてる”だろ!!
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