大学の頃からだが、朝にはよく、うどんを食べる。今朝もうどんだった。
お湯を沸かしながら、冷凍してある肉(豚肉が多い)を電子レンジで解凍する。お湯がわいたら、解凍した肉と冷凍しておいたうどん(冷凍用のうどんではなく、一玉29円とかのうどんを凍らせて保存しておく)を鍋に入れる。うどんが戻ったら箸でほぐす。お湯がもう一回沸騰しかけたら、火を止める。
ここからが、十年近く朝うどんを作ってきて編み出された秘伝の技なのだが(というほどのものでは、もちろん無いが)、肉とうどんとゆで汁を取る椀と、薬味(具体的には、冷凍した刻みネギと、七味)、そしてめんつゆを入れる器を分け、いわば「つけ麺」風にするのだ。
こうする以前は、煮汁入り椀に入れるめんつゆの量が結構必要だったし、結果的に全部飲むわけにもいかず、流しに捨てることになる。よくわからないけど、なんか忍びない(昔、小学校で川とか海の魚が泣いている絵が載っていた。浄水されるから、直接そうはならないんだろうけど)。しかも、捨てるおつゆの中には箸を逃れた刻みネギも相当残っているので、流しの掃除が大変になる。
「つけ麺」方式ならば、これらの心配はない。使うめんつゆはほんのちょっとでいいし、薬味も余すことなく食べられる。最初はちょっと塩辛く感じるかもしれないが、段々麺に着いた煮汁で薄まってきていい感じになる。
考えてみれば、これは何だか地元に伝わる「伊勢うどん」的な食べ方で、やっぱり郷土は人の心や生き方に影響を与えるのだなぁ、と思ってしまう(違うか)。というか、釜あげうどんってこんな感じだったっけ?まぁ、いいや。
うどんの作り方一つにも、ある瞬間「あっ!」と思う発見があったりして(100均の雪平鍋を買えば、カレーで鍋が塞がっていてもうどんを茹でてカレーうどんが作れる!とか)、結構楽しい。