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新しくなったton2net



私の「動機」考

色々な人に会ったり、話したりする時に、
いつからか「動機」という点にすごく興味がわくようになりました。

高校頃から芽生えだして、大学の前半あたりで本格的になったと思います。
その頃から、ようやく自分を客観的に見るということをし出すように
なったんだと思います。
つまり、自分がとっている行動が、「当たり前」ではないんだということに
ようやく気づき始めた、と言い換える事ができるかもしれません。

たとえば、学校で勉強して、テストを受ける。
当たり前みたいにやって、どちらかといえばうまくやってた部類に入ると思いますが、
でも、じゃあ、なんで「しょうがないな、やろうか」という気になったのか。
中学校、高校でも、勉強なんてまったくやる気にならない、やれと言われても困る。
みたいな仲の良い友達は周りにたくさんいました。
その気持ちも、すごく分かります。

それと逆だけれど、実はまったく同じように、あまり考えずに自分はいわゆる勉強をした訳です。
それはなぜなんだろうと。
わりに楽しかったというのはあったかもしれないですが、じゃあなぜ楽しいと思ったのか。

もちろん、勉強の話がしたいのではなく、スポーツだってそうだし、
恋愛みたいな人間関係にしてもそうだし、なんだろうと。


つきつめて言えば、いわゆる「大人」たちが言う
「やる気を出せ」
という言葉にすごく違和感を感じるという話なのかもしれません。

特に教育に携わる人たちがそういうことを言うっていうのはどうなんだ、という気がします。
やる気がでなくて悩んでいる子どもに、それを言って何か解決するのかと。
それこそが、一番の仕事なのではないか、と思います。
逆上がりができなくて困ってる子どもに、「逆上がりをやりなさい」と
言っているのと同じなんじゃないかと。

まぁでも、これは自分が生徒だったときに感じた違和感で、
実際に自分が教育現場とかにいったら、言っちゃうのかもしれません。
それは、わからないです。

ともかく、どうすればやる気がでるのか。
また、維持できるのか。
大学の頃から、すごく危うい線で生きているなって感じがいつも実感としてありました。
働きだしてから、そういうことをちゃんと考える時間が少なくなって、逆に心配な感もあります。

だって、ある日突然、
「どうでもいいや」
って感じてすべてのことに対するやる気が0になる可能性ってかなりあるような気がします。


だから、なんとなく、ある時期から、自分の中で無条件にワクワクできること。
楽しいと思う事。
こういうことだったら有る程度自然にやる気が出るかもしれないと思える事。
そういうものをなるべく少しずつ手元に集めて行くことにしました。

僕の場合は、その多くが「言葉」に関係するものであり、
その言葉が見せる、自分には無い新しい「概念」でした。

はっとする言葉をメモしたり、好きな本を少しずつ買いためたり。
そういう言葉を裏紙に鉛筆で書いたり、本を声に出して読んだりしました。
大学では、よく飲み会を開きましたが、話していて楽しいなと思う人と話す時間がやっぱり良いなと思ったからでしょう。

そういう事をしていく内に、科学というものに出会ったり、
今の仕事について考えてみたりする機会を得て行ったように思います。

つまり、僕のベースは「頑張れない」なんだな、という不安がいつもあって、
数少ない「頑張りたくなる」ものは何かということをうんうん言いながら
ちょっとずつ考えて行って、今に至る。
そういう物語、としてとらえることができるんじゃないかと、
書きながら思いました。

働いている人も、働いていない人も、自分の将来に付いてはいつも希望と、そして不安を持ちます。
今年も、何人かの方に進路についての相談を寄せていただきました。
少しでも助力になればと思いますが、やっぱり、自分自身のこともよくわかってないので、
うまくは言えません。
毎年相談される度に、自分のことを考えるきっかけを頂いている感じがします。
by ton2_net | 2012-06-27 00:46 | 就職活動
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Ooishiです。こちらに切り替えようと思っています。https://ton2net.com/
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