人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新しくなったton2net



Alice in Wonderland

観てきました。3Dで。
映画の前後を含め、とても楽しかったです。
GWの最後を締めくくった。
飛び入り参加だったけど、混ぜてくれた心優しい二人に感謝。

とりあえず3Dすげぇ!
と思いました。
始めのウォルト・ディズニーのロゴのシンデレラ城の上に花火が上がる画面で
新しい時代が始まっていることを悟った。
勉強になった。

原作「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を実は読んでいない。
余剰次元の研究をしているLisa Radallは、
不思議の国のアリスを読んだことが物理の研究に大きな影響を与えたと言っていた。
ぜひ読みたい。

不思議の国のアリスの作者であるルイス・キャロルの作者は
チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンという数学者だ。
ルイス・キャロルは、チャールズ・ラトウィッジという名前のラテン語版の
アナグラム(文字を並び替えて順序を変えること)になっている。

以下は、まだ見てない人は読まない方が良いかもしれない。
(物語の核心に触れる記述がなされています)



最後まで観て思ったのは、「赤の女王」がとてもかわいそうだな、ということだった。
表現されていた以上に残虐非道なことをしていたに違いないが
(映画の中でも平和な村一つ焼き尽くしていたが)
最後は愛する人(または、数少ない”愛してくれる人”)に裏切られ、
世界が終わるまで裏切った男と二人きりで暮らす罰を与えられる。
(作中の言葉を聞くと、どうもこの男は、
「体(またはその一部)が大きい女の人好き」である。)

「あなたの犯した罪は死に値するけれど、私は殺生はしない」
という白の女王は、逆に残忍なようにも思える。

しかも、作中で彼女は白の女王に対して非常なコンプレックスを抱いていることがわかる。
美しく、性格も良い白の女王は、両親を始め周囲の人間に愛される。
それにくらべ、外見にもコンプレックスのある(赤の女王は顔がすごく大きいのだ)
彼女は、妹である白の女王と比べられたり、
愛情の差を見せつけられることが苦痛だったのではないだろうか。
そして、次第に性格が歪んでいったのでは...
と思った。
考え過ぎか。

映画のHPでは、(これがまたすごい。よくできている)
”原作のスピリットを描き出すためには、原作には無い明快な対立構造
 (赤の女王と白の女王)を描くという現実的でシンプルなストーリーが必要だった”
とある。
なるほど。

最初は、アリスは辛い現実を突きつけられている。
昔行った不思議の国の記憶は悪夢となってずっと彼女を苦しめるし、
婚約しそうな男は最低だし、
姉の夫の不倫現場を目撃してしまったりする。

そんな中でアリスは
「もしも父親が生きていたら」
という”あり得ないこと”を考える。
考えてもどこにも行けない後ろ向きな”あり得ないこと”だ。

しかし、もう一度不思議の国に出向き、冒険を経たアリスは、
そこで得た経験を基に、「他の人には無い発想」を前向きに使う覚悟を持つようになる。
そして、周りの人に流されず、自分の人生は自分で切り開かなければ幸せは得られない、
ということを悟るのだ。

多くのファンタジーの例に漏れず、
「主人公が冒険を通して成長する物語」には違いない。
by ton2_net | 2010-05-06 23:48 | 読書記録
<< 【本日】南極セミナー 事故は起こるさ >>

Ooishiです。こちらに切り替えようと思っています。https://ton2net.com/
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31