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新しくなったton2net



ケモノ道を歩くこと、覚悟すること

GHQ大好き、という女の子に会った。
GHQが好きで好きでたまらず、独学で勉強を続けたという。
そして、GHQの番組が作りたくて民放の面接を受けたが、
「そういうのはうちじゃあねぇ・・・」
と言われることが多かったそうだ。
しかし、ある放送局では、一次面接の時から話をしっかりと聞いてくれて、
「君変わってるけど、面白いね」
と行ってもらったそうだ。
帰り道、その子は嬉しさに涙したという。

その子は、結局その放送局に内定をもらったのだが、
その話を聞かせてもらった時に、その放送局のことを悪くないな、と思えたのだった。


就職活動をしていて思ったのは、「この道に進もう」と覚悟することは、
”推進力”ではなく、”ブレーキを解除する力”だな、ということだった。
「博士に進むべきか」と考えても、一方で
「でも、博士に進んだらその後はどうなるのだろう?」
「受けられる企業が少なくなるのでは」
とブレーキをかけてしまう。
覚悟する、とは、そういう”ブレーキ”の存在を認めながらも、
その抑止力をひとつひとつ外して行くことではないかと思う。

この”ブレーキ”は、「世間一般がこうだから」というpeer pressureから来ることが多い。
その他大勢の皆様と違う道を歩いて失敗するのは、怖い、という力だ。
僕は第一志望だった所にフラれてから、
「じゃあ、いったいどこに行けばやりたいことができるのかなぁ」
「みんな決まってきたけど、自分来年4月からどうなるのかなぁ」
など色々考えた。
そして、もう自分で考えるだけではどうしようもない、と気づいて
いろんな方にお話を聞いていただいた。

そこで出会うことのできたたくさんの素敵な方たちは、
やりたいことのために自分の道を、舗装された道ではない
”ケモノ道”を歩いてこられた方達だった。

ケモノ道を歩いてこられたその方々の生き生きとした表情や
仕事に対する情熱を、直接お会いすることで感じることができた。
メールや、電話や、映像では伝わらないことが、確かにある。

このミメーシス(感染的模倣)により、ケモノ道を歩くことに憧れを覚えたし、
そういう道に進むことにワクワクを覚える自分がいることを知った。
この気持ちは、決して忘れてはいけないと思う。

「どんな大企業にいたって、フリーランスのつもりで」
これも、その素敵な方々の一人がおっしゃっていた言葉だ。
まさに、このことを表していると思う。


覚悟すること、ケモノ道を歩くこと。
この二つの大切さを実感できたことも、就職活動の大きな収穫だ。


まず、世の中には本当にたくさん色々な職業があるけれど、
自分が100%やりたい職業なんて、この世には無いのだ。
それは、誰も歩いたこと無いケモノ道を通らねば手に入らない。
自分が歩きたい道は、自分で作るしか無いのだと思う。

僕の前に、道はない。
僕の後ろに、道はできる。

高村光太郎の「道程」。
僕の大好きな一節だ。
by ton2_net | 2010-05-01 00:00 | 就職活動
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Ooishiです。こちらに切り替えようと思っています。https://ton2net.com/
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