今日みたいな雨の日は、家庭教師に行くのが嫌になる。
原付なので手が冷たい。かばんが濡れる。顔が寒い。
中2の子。
今日は
三好達治の「大阿蘇」を読んだ。
別に用意して行ってるわけではなく、某出版社の教材である。
素晴らしい。
最初読んだ時は「ふーん」としか思わないけれど、
なんとなく、ここが良いのだろう、と思うところを説明しだすと、
これはすごいな!と一人で感動したりする。
話している間に、自分でも気付かなかったことを自分が話していて、
あ、そうかと気付いたりする。
日本語ってすごいね。
詩なんかは特に、「自分の心に浮かんだことの設計図」である。
それを読んで、他の人が自分の中に創られた世界を再現できるようにするシステムが、
詩であり、絵であり、表現ではないかと思う。
それでいて、同じ設計図でも百人いたら百通りの世界が作られるところが、すごいところ。
実験TAもそうだけど、一番勉強になるのは教える側だと思う。
小学生の子と「もったいない婆さん、あばば」とか遊びながらの指導。
その後、高2の子に対するセンター対策。
今日は必要十分条件だった。
なるほど奥深いなぁとか一人で感動しながら問題を解いてもらう。
このまま続ければ、必ず、間違いなく点数が上がってくれるだろうなという予感というか期待。
あんまり重荷にならないように気をつけよう。
また雨の中原付で帰るのか、と思いつつも、
でも、最後に「ありがとうございました」と言われて玄関を出る時には、
なんとなく来週も来るんだろうな、と思っている。
教職っていうのも、本当にいい仕事だなと思ったりする。