人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新しくなったton2net



学力

実験がようやくはじまりそうだ、という連絡が今来ました。
すこし安心。



学力とは、「今持っている知識や考え方」ではなく、
これからそれらを得るための「学ぶための力」である、と
いつか内田 樹さんが書いていた。

「与えられればそれを吸収する力」と
「自ら学ぶ環境を作る力」は全然違う。

博士課程に進んでいる先輩方を見ると、
自分の「学力」の無さを痛感できる。


小、中、高と「これをやりなさい」
といわれてカリカリ勉強していればいい時期はとっくに終わっているのだろう。

「世界で誰もやっていないこと」をやろうと思ったら、それを教えてくれる人は誰もいない。

しかし、「巨人の肩に乗る」ためには、「教えを乞」わないと労力と速度が格段に遅くなる。
(一人でさっさと勉強できる人もいるけど)
教えてもらうためにも様々な能力が必要だと思う。

疑問点をはっきりさせ、具体的に質問する。
普段からコミュニケーション能力を磨いておく。
そして、
失礼の無いように礼儀を正しくして、きちんと感謝する。

昔、学習マンガに「一休さん」があって、それによると
一休宗純は大きな寺に弟子入りしようとして、
「弟子にしてください」と頼みに行った。

しかし、
「帰れ」
といわれた。

そこで、一休さんはどっこいしょ、と
門の前に腰を下ろした。
真冬である。

始めのうちは寺の人も「すぐに帰るだろう」
と思っているが、全然帰らない。
のまず食わずで寒い中ずっと座り込み、
ある時、雪が降ってきても構わず座り続けている。

そして、一休さんはついに倒れてしまう。
(このコマが印象的で、白目をむいた一休さんが大きく描かれていて、
 背景に「ぐらっ」という字がこれも大きく書いてあった。)
その次のコマで、寺の1番偉い人と思しき人が、
「あいつを早く寺に運び入れなさい!」
と額に汗を浮かべながら叫ぶのであった。

ほんとか嘘か知らないが、そもそも学校の延長で
「教えてもらって当たり前」
「学ばないのは教え方が悪いから」
と教える側を非難するようなことは、実はすごく異常なことなのではないかと思う。

小中高ならまだしも、やはり大学でそういうことを言っていてはいけないのだと思った。
by ton2_net | 2009-12-23 08:29 | 物理学
<< 納会断念 どういうことをやっているかとい... >>

Ooishiです。こちらに切り替えようと思っています。https://ton2net.com/
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31